ウイルコホールディングスは2025年6月13日、株式会社ウエーブが新設分割により設立する承継会社の全株式を取得して子会社化するため、株式譲渡契約を締結することを取締役会で決議したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社ウイルコホールディングス(7831・東証スタンダード)
譲渡対象株式会社ウエーブ(新設分割により設立される承継会社)(ネット印刷販売事業、FA事業)
所在地滋賀県守山市
手法新設分割+株式譲渡(対象事業を新設会社へ承継させたうえで、その全株式を取得)
対価譲渡価額500百万円(開示資料に、株式譲渡実行において同社から旧会社への貸付金50百万円と相殺する予定と記載。価額は新会社が引き継ぐ純資産額等を基礎に算定)
日程取締役会決議日・株式譲渡締結日 2025年6月13日/株式譲渡実行日 2025年7月1日(予定・分割の効力発生日と同じ)

開示資料によれば、承継会社が引き継ぐ事業はネット印刷販売事業およびFA事業で、所在地は滋賀県守山市です(出典:株式会社ウイルコホールディングス 2025年6月13日公表資料)。

ウイルコホールディングスは、ウエーブがネット印刷販売の専業会社として受注・アフターフォロー体制と高付加価値製品に強みを持つとし、自社のネット印刷事業との間で販売先の多様化や商品群の充実が見込めると説明しています。またウエーブが自社工場の自動化・省力化のために立ち上げたFA事業について、人手不足を背景に他業種への横展開が期待できるとしています。

出典: 株式会社ウイルコホールディングス(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式会社ウエーブの新設分割承継会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2025年06月13日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

会社をそのまま譲るのでも、事業譲渡で資産や契約を個別に移すのでもなく、対象の事業を新しい会社に移してから、その会社の株式を譲る形です。会社分割と株式譲渡を組み合わせた方法になります。

この形をとると、譲る事業と残す事業を会社単位で切り分けられます。売り手に複数の事業があり、一部だけを譲りたい場合に選ばれることがあります。事業譲渡と比べて契約の個別の移転手続きが減る一方、分割の手続きそのものに時間がかかります。

どの方法を選ぶかで、税務の扱いも、従業員や取引先への説明の順序も変わります。譲りたい範囲が決まった段階で、方法の比較を専門家と行うことになります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。