衛生用品製造機械を手がける瑞光は2025年6月25日、100%連結子会社の株式会社COTEXが、ユニチカ株式会社の営むスパンレース不織布事業の譲受けに関する基本合意書を締結することを取締役会で決議したと公表しました。開示資料には、事業譲受契約は未締結であり、諸条件については協議中であると記載されています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社瑞光(100%連結子会社の株式会社COTEXが譲受予定)(6279・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | ユニチカ株式会社のスパンレース不織布事業(スパンレース不織布の製造(コットンスパンレース不織布の国内販売シェアは上位との記載)) |
| 所在地 | 大阪府大阪市 |
| 手法 | 事業譲渡(基本合意書を締結。事業譲受契約は未締結で諸条件を協議中) |
| 対価 | 非開示(開示資料に記載なし) |
| 日程 | 取締役会決議・基本合意書締結 2025年6月25日 |
開示資料によれば、ユニチカは1993年よりスパンレース不織布の製造を開始し、吸湿性・吸水性・保水性に優れた不織布製品を強みに、コットンスパンレース不織布の国内販売シェアでトップクラスの実績を有するとされています。瑞光は2024年にCOTEXを設立し、コットン製品の機能開発・製造に取り組んできました(出典:株式会社瑞光 2025年6月25日公表資料)。
瑞光は、本事業譲受を通じてコットンを原料としたスパンレース不織布の製造・販売事業へ参入し、対象事業の既存得意先への販売に加えて、自社グループの主要顧客である国内外の衛生用品メーカーへの展開を図るとしています。
中小企業の経営者は、どう読むか
この開示は基本合意の段階で、契約はまだ結ばれていません。条件は協議中と明記されています。基本合意から最終契約までの間に調査と交渉があり、内容が変わることもあります。
大きな会社が持つ事業の一部を、別の会社が譲り受ける形です。会社を丸ごと買うのではなく、事業の単位で移します。譲る側から見れば、続ける事業と手放す事業を分ける選択になります。
対象事業には既存の得意先がついています。事業譲渡では取引先との契約を個別に引き継ぐことになるため、相手方の承諾が要るものがどれかを早い段階で洗い出すことになります。