SYSホールディングスは2025年7月18日、株式会社アイビーシステムの全株式を取得して子会社化することを取締役会で決議したと公表しました。開示資料では、グループとして25社目のM&Aと記載されています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社SYSホールディングス(3988・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社アイビーシステム(地域密着型の独立系システムハウス(システム開発、販売、運用・保守)) |
| 所在地 | 新潟市北区 |
| 手法 | 株式譲渡(発行株式の100%を取得し子会社化。対象会社が保有する不動産事業は、株式譲渡実行日に関連会社へ売却する予定) |
| 対価 | 非開示(開示資料に記載なし) |
| 日程 | 取締役会決議 2025年7月18日/契約締結日 2025年7月18日/株式譲渡実行日 2025年8月1日(予定) |
開示資料によれば、アイビーシステムは1995年の創業以来30年以上にわたり、地域密着型の独立系システムハウスとして、システム開発、販売、運用・保守等の事業を展開し、新潟県を中心とした顧客との取引を継続してきました。なお同社が保有する不動産事業については、株式譲渡の実行日に関連会社である有限会社アイビーシステムへ売却する予定とされています(出典:株式会社SYSホールディングス 2025年7月18日公表資料)。
SYSホールディングスは、総合情報サービス事業の成長には規模の拡大が必要と考えており、営業連携や採用ノウハウの共有による相乗効果を期待すると説明しています。また、DX市場の拡大が見込まれる一方で、IT技術者の人材不足が続く見通しであるとしています。
中小企業の経営者は、どう読むか
譲渡の実行日に、対象会社が持つ不動産事業を別の会社へ売却する予定が明記されています。本業とは別に持っている資産や事業を、譲渡の前に切り離す形です。
会社に事業用でない不動産や、社長個人と関わりの深い資産が含まれていると、買い手はその扱いを必ず論点にします。買いたいのは本業であって、不動産ではないという場合があるためです。
売却を考える段階で、会社が持っているもののうち「本業に要るもの」と「そうでないもの」を分けて整理しておくと、条件の交渉が進めやすくなります。分け方によって税務の扱いも変わるため、専門家と並行して検討する場面です。