カナモトは2026年9月4日、高崎事務器(群馬県高崎市)の株式を取得すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社カナモト(9678・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | MCP5投資事業有限責任組合(82.1%)および個人株主3名(17.9%) |
| 譲渡対象 | 高崎事務器株式会社(2020年2月10日設立、資本金8,000万円)(建設工事現場向けユニットハウス、オフィス家具、OA機器、測量機、仮設トイレ等のレンタル・販売他) |
| 所在地 | 群馬県高崎市 |
| 手法 | 株式取得(100%取得) |
| 対価 | 取得株式数78,001株(議決権78,001個、所有割合100%)。取得価格は相手先の意向により非開示。株式価値評価を実施し、その結果に基づき相手先との協議の上で決定 |
| 日程 | 2026年9月4日 取締役会決議・契約締結/2026年9月中 株式譲渡実行(予定) |
開示資料によれば、カナモトグループは建設機械レンタルを中核として全国で事業を展開しており、高崎事務器はユニットハウス、仮設トイレ等の現場ファシリティ関連サービスを中心に、運送、設置、メンテナンスまで一貫して提供する体制を構築し、関東エリアにおいて顧客基盤と専門性を有しているとされています。
カナモトは、自社の営業ネットワークおよび顧客基盤と、同社の現場ファシリティ関連サービスにおけるノウハウ・運営体制を組み合わせることで、顧客への提案力の向上と提供サービスの拡充を図ることが可能になると考えているとしています。また、保有する資産・調達機能・物流ネットワーク等の経営資源を活用することで、同社の商品供給力およびサービス提供力の向上が期待されるとしています。
高崎事務器は2020年2月10日設立、資本金8,000万円で、株主はMCP5投資事業有限責任組合が82.1%、個人株主3名が17.9%です。取得株式数は78,001株(議決権78,001個、所有割合100%)で、取得価格は相手先の意向により非開示です。株式価値評価を実施し、その結果に基づき相手先との協議の上で決定したと記載されています(出典:株式会社カナモト 2026年9月4日公表資料)
出典: 株式会社カナモト(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「高崎事務器株式会社の株式取得に関するお知らせ」(2026年09月04日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売り手は投資ファンドと個人三名です。ファンドが八割を持ち、残りを個人が持っている。ファンドが投資先を手放す段階で、事業会社が引き取る形です。
対象会社は二〇二〇年設立です。ファンドが別の会社から事業を切り出して作った会社である可能性が高い形です。設立年が新しくても、事業そのものが新しいとは限りません。
買い手は建設機械のレンタル会社で、売り手の会社は現場の仮設設備のレンタル会社です。同じ現場に別のものを貸している。顧客が重なる組み合わせです。
中小企業でも、同じ客に別のものを売っている会社は相手になり得ます。競合ではなく、隣にいる会社。譲渡先を探すとき、まず自分の客を思い浮かべてみることです。