アドベンチャーは2026年9月11日、連結子会社であるラド観光の株式をエイチ・アイ・エスへ譲渡する契約を締結したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社エイチ・アイ・エス(東京都新宿区。1980年12月19日設立。旅行事業、ホテル事業等)(9603・東証プライム)
譲渡(売り手)株式会社アドベンチャー(6030・東証グロース)
譲渡対象ラド観光株式会社(1968年11月25日設立、資本金30百万円)(旅行事業)
所在地大阪府大阪市
手法株式譲渡(連結子会社からの除外)。アドベンチャーは譲渡前、ラド観光の債務を保証していた
対価譲渡株式数50,000株、譲渡価額はラド観光の普通株式684百万円。譲渡後の所有株式数0株(議決権所有割合0%)。異動前の所有株式数は150,000株(議決権所有割合100.00%)と記載され、注記が付されている
日程2026年9月11日 取締役会決議・契約締結/2026年11月30日 株式譲渡実行(予定)

開示資料によれば、同社はラド観光の株式取得時において、航空券予約販売サイト「skyticket」で培ったオンラインマーケティングノウハウ等を活用することによりラド観光のオンラインでの取引拡大等を目指してきましたが、主要事業である旅行事業を取り巻く環境は急速に変化しており、経営資源を集中することの重要性がより増している状況だとしています。

このような環境変化の中で、H.I.S.よりラド観光の株式取得の意向を受け、両社の将来に向けた事業拡大と高い相乗効果が期待できることから譲渡に至ったとされています。

ラド観光は1968年11月25日設立、資本金30百万円で、旅行事業を営んでいます。アドベンチャーは役員3名を派遣し、同社の債務を保証していました。譲渡株式数は50,000株、譲渡価額はラド観光の普通株式684百万円で、譲渡後の所有株式数は0株です(出典:株式会社アドベンチャー 2026年9月11日公表資料)

日程は、2026年9月11日に取締役会決議および契約締結、株式譲渡実行日は2026年11月30日の予定です。

出典: 株式会社アドベンチャー(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「連結子会社の異動(株式譲渡)を伴う株式譲渡契約締結に関するお知らせ」(2026年09月11日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

買いたいという意向は、相手から来ています。売ろうとして探したのではなく、申し出を受けて決めた形です。

親会社が子会社の債務を保証していた、と書かれています。株を渡すだけでは保証は消えません。誰が引き受けるのかを契約で決めておく必要があります。

中小企業の譲渡でも、オーナーの個人保証が同じ論点になります。株を売っても、保証は自動では外れません。金融機関との話が別に要ります。

保証が外れることを譲渡の条件にしておくと、確実です。「保証解除を実行の前提条件とする」と書いておけば、外れないまま進むことを防げます。

買い手が同業で、売り手は本業への集中を理由にしています。同じ事業でも、どちらが力を入れるかで持ち主が変わります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。