旅行大手のエイチ・アイ・エスは2026年9月11日、大阪市でバススキーツアーなどの旅行事業を営むラド観光株式会社の株式を、親会社の株式会社アドベンチャーから取得し、子会社化することを決定したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社エイチ・アイ・エス(9603・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | ラド観光株式会社(旅行事業(バススキーツアーなど)) |
| 所在地 | 大阪府大阪市 |
| 手法 | 株式譲渡(親会社の株式会社アドベンチャーから株式を取得し、子会社化) |
| 対価 | 普通株式 684百万円、取得関連費用 4百万円 |
| 日程 | 取締役会決議日 2026年9月11日/株式譲渡契約締結日 2026年9月11日/株式譲渡実行日 2026年11月30日(予定) |
開示資料によれば、ラド観光は1968年設立、資本金30百万円で、直近3期の売上高は2,208百万円、2,597百万円、2,726百万円、営業利益は129百万円、116百万円、129百万円です。取得価額は普通株式684百万円と取得関連費用4百万円です(出典:株式会社エイチ・アイ・エス 2026年9月11日公表資料)。
H.I.S.は取得の理由として、ラド観光がバススキーツアーの領域で高いシェアと仕入れの網を持ち、安定した事業基盤を築いていること、自社が十分に進出できていない地方発の商材やバス商材を補えることを挙げています。
出典: 株式会社エイチ・アイ・エス(TDnet適時開示)「ラド観光株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2026年09月11日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
特定の商材で強い立場を持つ会社が、大手の販売網と組み合わさる例です。買い手が「自社に無い商材と地域」を理由に挙げているように、規模より専門分野での強みが価値になっています。
親会社からの譲渡であり、売り手側の事業の選択と集中が背景にあります。旅行業のように仕入れの網と顧客基盤が価値の中心となる業種では、譲渡後もその関係が維持されることが条件になります。
取得価額と取得関連費用が分けて示されています。金額が公表される案件では、費用の内訳も読み取れます。