リアルクオリティは2026年9月11日、フジコーポレーションの株式を取得して子会社とすると公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社リアルクオリティ(398A・)
譲渡(売り手)株式会社フジコーポレーションの株主である個人1名(開示資料に氏名の記載があるが本記事では記載しない。所在地は個人であることから開示されていない)
譲渡対象株式会社フジコーポレーション(大正15年創業の老舗旅館「不二やホテル」を運営)(旅館の運営)
所在地青森県大鰐温泉
手法株式取得(子会社化)
対価取得株式数180,000株(議決権180,000個)。取得金額は売主が個人であるため売主との協議により非公開。第三者機関によるフジコーポレーションの過去の経営成績及び財政状態の実績、今後の見込み等、参考資料に基づきデュー・ディリジェンスを実施のうえ株式価値算定を行っている
日程2026年9月11日 取締役会決議・契約締結・株式譲渡実行

開示資料によれば、同社は開業以来、銀行、投資ファンド、事業会社等から旅館・ホテルをはじめとする宿泊施設の再生に関する多くの案件の紹介を受け、培ってきた旅館運営・管理のノウハウを活かして旅館の再生事業を主力事業の一つとして取り組んできました。施設ごとの特性や地域性を踏まえた事業計画の策定、収益改善、運営体制の構築、販売チャネルの強化等を通じて、宿泊施設の収益力及び企業価値の向上に努めているとされています。

フジコーポレーションは青森県の大鰐温泉において、大正15年に創業した老舗旅館「不二やホテル」を運営しています。長年にわたり地域に根差した旅館として営業を続けており、「四季の湯」と名付けられた温泉、地元の食材を活かした旬の懐石料理、老舗旅館ならではのもてなしに定評があると記載されています。

取得株式数は180,000株(議決権180,000個)です。取得金額は売主が個人であるため売主との協議により非公開ですが、第三者機関によるフジコーポレーションの過去の経営成績及び財政状態の実績、今後の見込み等、参考資料に基づきデュー・ディリジェンスを実施のうえ株式価値算定を行っているとされています(出典:株式会社リアルクオリティ 2026年9月11日公表資料)

日程は、2026年9月11日に取締役会決議、契約締結、株式譲渡実行です。

出典: 株式会社リアルクオリティ(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「株式会社フジコーポレーションの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2026年09月11日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

売り手は個人一人です。株がまとまっているので、決議から実行までを同じ日に済ませています。

価額が非公開の理由として「売主が個人であるため」と書かれています。個人の受け取る金額は、本人の財産の話です。公表しないのが通例です。

中小企業の譲渡でも、金額は外に出ません。上場会社が買い手のときだけ、開示の必要があれば出ます。それでも相手が個人なら、こうして伏せられることがあります。

買い手は旅館の再生を主力事業にしている会社です。銀行やファンドから紹介を受けると書いています。業種を絞って買い続ける相手は、その業種の事情を分かっています。

創業百年の旅館です。建物と温泉の権利、長年の顧客、地域での名前。数字に表れにくいものが、こうした会社の価値の中心にあります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。