兼松は2026年9月18日、株式会社IDAJおよびその子会社等の株式を取得して連結子会社とすると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 兼松株式会社(8020・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | BCPE Advance Cayman, L.P.(ケイマン諸島。投資事業)ほか |
| 譲渡対象 | 株式会社IDAJおよびその子会社等(BCJ-61、BCJ-62、IDAJ、IDxLおよびRC)(MBD/CAE(モデルベース開発/シミュレーション解析)領域のソフトウェア販売・保守、技術サポート、受託解析およびコンサルティング) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 株式取得(連結子会社化)。譲渡価額は株式譲渡契約に定める価格調整を行ったうえでクロージング時に確定 |
| 対価 | 取得株式数52,177株(議決権38,060個、議決権所有割合100%)。取得総額501億円、株式価値390億円、アドバイザリー費用等(概算額)3.6億円、合計(概算額)504.6億円 |
| 日程 | 2026年7月10日 取締役会決議/2026年9月18日 決定日・契約締結日/2026年10月1日 株式譲渡実行(予定) |
開示資料によれば、同社グループは製造業・半導体をはじめとする顧客に対しIT基盤、業務システム、PLM/PDM、MPM、MESおよび生産管理等のソリューションを提供し、設計・製造プロセスのデジタル化を支援しています。今後の持続的な成長に向けては、従来のシステム構築・実装領域に加え、製造における設計開発・解析を含む上流工程へ事業領域を拡大し、設計から製造までを一気通貫で支援できる体制を構築することが重要であると考えているとしています。
IDAJはMBD/CAE(モデルベース開発/シミュレーション解析)領域における技術力および専門人材、幅広いソフトウェアポートフォリオならびに顧客基盤を有し、ソフトウェアの販売・保守に加えて技術サポート、受託解析およびコンサルティングを通じて製造業の顧客の設計開発プロセスを総合的に支援しているとされています。
取得株式数は52,177株(議決権38,060個、議決権所有割合100%)です。取得価額は、BCJ-61、BCJ-62、IDAJ、IDxLおよびRCの取得総額が501億円、同じ5社の株式価値が390億円、アドバイザリー費用等(概算額)が3.6億円、合計(概算額)が504.6億円と記載されています(出典:兼松株式会社 2026年9月18日公表資料)
譲渡価額は株式譲渡契約に定める価格調整を行ったうえでクロージング時に確定します。日程は、取締役会決議日が2026年7月10日、決定日および契約締結日が2026年9月18日、株式譲渡実行日が2026年10月1日の予定です(出典:兼松株式会社 2026年9月18日公表資料)
出典: 兼松株式会社(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「株式会社IDAJ 及びその子会社等の株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ」(2026年09月18日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売り手は投資ファンドです。ファンドが数年前に買って育てた会社を、事業会社が引き取る形です。
取得総額と株式価値が別に書かれています。差は借入などの負債に当たる部分です。会社を買うときに実際に動く金額は、株の値段だけではありません。
中小企業の譲渡でも同じです。株の代金のほかに、借入の引き継ぎや返済が乗ります。「株をいくらで売るか」と「買い手がいくら用意するか」は別の数字です。
価格調整がクロージング時に行われます。契約の金額で終わりではなく、引き渡す日の現預金・借入・運転資本で精算します。
取締役会で決めてから契約まで二か月以上あります。この間に調査と条件の詰めをしています。決議が先で契約が後、という順番もあります。