アスリナは2026年9月24日、MAKE VALUEからアンティーク家具販売等の事業を譲り受けると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社アスリナ(3647・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社MAKE VALUE(東京都港区虎ノ門。2008年8月28日設立、資本金100,000,000円。2026年7月13日に民事再生手続開始の申立てを行い、同日付で保全命令及び監督命令) |
| 譲渡対象 | 株式会社MAKE VALUEのアンティーク家具販売等の事業(アンティーク家具の輸出入販売) |
| 所在地 | 東京都港区 |
| 手法 | 事業譲受(新たな事業の開始)。相手方は民事再生手続中で、裁判所の許可を取得して実行 |
| 対価 | 譲受価額30,000千円および事業譲受実行日時点における棚卸資産相当額、決済方法は現金決済。デュー・ディリジェンス及び事業価値算定等に特別に支出する金額は精査中。事業開始時点で運転資金及び商品の仕入等に係る支出が総額30,000千円程度発生する見込み |
| 日程 | 2026年9月16日 取締役会決議/2026年9月17日 事業譲渡契約締結/2026年9月24日 裁判所許可取得/2026年9月30日 事業譲受実行(予定)/2026年10月1日 事業開始(予定) |
開示資料によれば、同社グループは太陽光発電所の販売・運営等を中心とした再生可能エネルギー事業、カーボンニュートラルを実現するための新規エネルギー事業、サステナブル事業を推進しています。現在は事業環境と各事業進捗等の検証と見直しを行い、既存事業強化の一方で経営資源の選択と集中と新たな事業領域への参入を進め、収益の柱を確立することを重点課題の一つとしているとされています。
一方、アンティーク家具販売等を手掛けるMAKE VALUEは、事業領域を拡大させる中で資金繰りが急速に悪化したことなどを背景として、2026年7月13日に民事再生手続開始の申立てを行い、同日付で保全命令及び監督命令を受けていました(出典:株式会社アスリナ 2026年9月24日公表資料)
譲受価額は30,000千円および事業譲受実行日時点における棚卸資産相当額で、決済方法は現金決済です。事業譲受けにあたってのデュー・ディリジェンス及び事業価値算定等に特別に支出する金額は精査中で、事業譲受価額のほか、事業開始時点において運転資金及び商品の仕入等に係る支出が総額30,000千円程度発生する見込みとされています(出典:株式会社アスリナ 2026年9月24日公表資料)
日程は、取締役会決議日が2026年9月16日、事業譲渡契約締結日が2026年9月17日、裁判所許可取得日が2026年9月24日、事業譲受実行日が2026年9月30日の予定、事業開始日が2026年10月1日の予定です(出典:株式会社アスリナ 2026年9月24日公表資料)
出典: 株式会社アスリナ(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「株式会社MAKE VALUEからの事業譲受け(新たな事業の開始)に関するお知らせ」(2026年09月24日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
再生手続の中にある会社から、事業だけを買っています。会社を買うのではなく、続けられる部分を切り取る形です。
裁判所の許可が要ります。手続の中にある会社の財産を動かすには、債権者の利益を害さないかを裁判所が見ます。
価額は三千万円に加えて「実行日時点の棚卸資産相当額」。在庫がいくらあるかは、その日に数えて決める形です。
買い手は、事業を始めるための運転資金と仕入に、譲受価額と同じくらいの金額をさらに見込んでいます。買う値段と、動かす金額は別です。
中小企業の経営者に伝えたいのは、資金繰りが行き詰まっても事業は残せるということです。ただし、早いほど選べる形が多い。手続に入る前なら、株主としてまとまった対価を受け取る譲渡が選べます。