管理部門・士業向けの人材サービスを展開するMS-Japanは2026年9月29日、連結子会社であるFourQuarters Recruitment Pty. Ltd. の株式を追加取得し、完全子会社化することを決議したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社MS-Japan(6539・東証プライム)
譲渡(売り手)FourQuarters Recruitment Pty. Ltd. の残り25%を保有していた株主(守秘義務契約に基づき概要は非開示)
譲渡対象FourQuarters Recruitment Pty. Ltd.(財務・会計、銀行・金融サービス、テクノロジー及び人事・ビジネスサポートに特化した人材サービス)
所在地オーストラリア
手法株式の追加取得(2,500株を取得し、議決権所有割合75.0%から100.0%へ)
対価非公表(開示資料に「株式譲渡人との間の守秘義務契約に基づき、具体的な金額の公表を控えさせていただきます。また、本件の取得価額は、2024年1月の株式取得時に締結した株主間契約に定める算定方式に基づき算出しております」と記載)
日程2026年9月29日 取締役会決議・契約締結/2026年9月30日 株式譲渡実行予定

開示資料によれば、異動前の所有株式数は7,500株(議決権所有割合75.0%)、取得株式数は2,500株、異動後は10,000株(議決権所有割合100.0%)です。取得価額は株式譲渡人との守秘義務契約に基づき具体的な金額の公表を控えるとしつつ、2024年1月の株式取得時に締結した株主間契約に定める算定方式に基づき算出しており、客観的な計算に基づく金額で当事者間で合意し妥当性を確認したと記載されています(出典:株式会社MS-Japan 2026年9月29日公表資料)。

日程は、取締役会決議日と契約締結日が2026年9月29日、株式譲渡実行日が2026年9月30日の予定です。対象会社は財務・会計、銀行・金融サービス、テクノロジー及び人事・ビジネスサポートに特化した人材サービスを手がけています(出典:株式会社MS-Japan 2026年9月29日公表資料)。

買い手は、オーストラリアをはじめとした海外事業展開を加速させるためには、対象会社が培ってきた強みと自社の経営資源をさらに融合することが不可欠であると判断したと説明しています。完全子会社化を通じて、より機動的かつ一体感のある意思決定構造を構築するとしています。

出典: 株式会社MS-Japan(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「連結子会社株式の追加取得による完全子会社化に関するお知らせ」(2026年09月29日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

最初に四分の三だけ買い、二年半ほど経ってから残りを買っています。段階を踏んで全部にする形です。売り手は一部を残して様子を見られますし、買い手も相手を知ってから踏み込めます。

この案件でいちばん学べるのは、残りの分の値段の決め方です。最初に買ったときの株主間契約に、あとで残りを買うときの算定方式まで書いてありました。だから今回は改めて交渉する必要がありません。

ここを決めずに一部だけ譲ると、あとで揉めます。買い手は安く買いたい、売り手は高く売りたい。そのとき基準が無ければ、話が動かなくなります。一部を残すなら、残りをどうするかを同じ契約で決めておくことになります。

買い手は、意思決定を速くするために全部にしたと書いています。一部でも過半を持っていれば経営はできますが、少数の株主がいる限り、その人たちへの説明が要ります。全部にする理由は、金額ではなく決め方の速さにあることがあります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。