賃貸住宅のレオパレス21は2026年9月30日、シルバー事業を営む特定子会社の株式譲渡契約を締結したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)AVA6株式会社(株式会社日本革新投資がサービスを提供するファンドを直接又は間接の株主とするSPC)
譲渡(売り手)株式会社レオパレス21(株式会社アズ・ライフケアの発行済株式の100%を保有していた親会社)
譲渡対象株式会社アズ・ライフケア(および株式会社アズ・レジデンス)(シルバー事業)
所在地日本
手法株式譲渡(発行済株式の全部64,800株・議決権所有割合100%を譲渡。2026年9月14日付で公表した基本合意に基づく)
対価発行済株式の全部(64,800株)につき1円
日程2026年9月30日 取締役会決議・株式譲渡契約締結/2026年10月30日 株式譲渡実行予定

開示資料によれば、異動前の所有株式数は64,800株(議決権所有割合100%)、譲渡株式数は64,800株(議決権所有割合100%)、譲渡価額は発行済株式の全部(64,800株)につき1円です。日程は、取締役会決議日と株式譲渡契約締結日が2026年9月30日、株式譲渡実行日が2026年10月30日の予定です(出典:株式会社レオパレス21 2026年9月30日公表資料)。

開示会社は2026年9月14日付のリリースで、株式会社日本革新投資との間で、シルバー事業を営む特定子会社2社の全株式を、同社がサービスを提供するファンドを直接又は間接の株主とするSPCに対し譲渡するとともに、当該譲渡に付随する一連の取引を実施することに関する基本合意書を締結した旨を公表していました。今回、そのSPCとの間で株式譲渡契約を締結したものです。

本取引の実施に伴い、特別損失の計上を見込むと記載されています(出典:株式会社レオパレス21 2026年9月30日公表資料)。

出典: 株式会社レオパレス21(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「シルバー事業の譲渡(特定子会社の異動を伴う株式譲渡)に関する株式譲渡契約の締結に関するお知らせ」(2026年09月30日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

全株式の値段が一円です。会社の株式に値段が付かないことがある、という実例です。株式の価値は、資産の額ではなく、借入を引いたあとに株主の手元に残る見込みで決まります。

それでも取引として成立しているのは、買い手が事業を引き受けてくれるからです。値段が付かなくても、従業員の雇用と利用者へのサービスが続くのであれば、譲る意味はあります。

売り手には特別損失が出ます。帳簿に載せていた価値を落とすためです。手放すことで、これから先の負担を打ち切る判断です。

一円だから簡単に決まるわけでもありません。基本合意から契約まで半月ほどかかり、実行はさらに一か月先です。金額が小さくても、引き継ぎの取り決めは同じだけ必要になります。

買い手は投資会社が組んだ受け皿の会社です。立て直しを前提に引き受ける買い手がいる、ということでもあります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。