テノ.ホールディングスは2026年10月5日、連結子会社であるセーフティージャパン・リスクマネジメント株式会社の株式を譲渡することを決議し、譲受人との間で株式譲渡契約を締結したと公表しました。譲渡株式数は2,600株で、譲渡後の所有株式数は0株となります。譲渡価格は500,000,000円です。関係当局の承認を前提としています(出典:株式会社テノ.ホールディングス 2026年10月5日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社シード・コーポレーション(福岡県福岡市中央区。駆付けサービス事業、コールセンターBPO事業、リテールサポート事業、サービス付帯事業) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社テノ.ホールディングス(東証スタンダード・福証・コード7037。対象会社の発行済株式の100%を保有) |
| 譲渡対象 | セーフティージャパン・リスクマネジメント株式会社(少額短期保険業) |
| 所在地 | 大阪府大阪市西区 |
| 手法 | 株式譲渡(2,600株・議決権所有割合100%を譲渡。関係当局の承認を前提とし、実行により対象会社は売り手の連結の範囲から除外される) |
| 対価 | 譲渡価格 500,000,000円 |
| 日程 | 2026年10月5日 取締役会決議・株式譲渡契約締結/2026年12月1日 株式譲渡実行(クロージング日・予定) |
対象会社は、所在地が大阪市西区江戸堀二丁目1番1号、事業内容が少額短期保険業、資本金が1億3,000万円、設立年月日が2007年4月2日です。売り手が発行済株式の100%を保有し、売り手の役員3名が対象会社の役員を兼任、グループとの間に保険契約の締結等の取引があると記載されています(出典:株式会社テノ.ホールディングス 2026年10月5日公表資料)
対象会社の経営成績は、2026年3月期が経常収益1,240,012千円・経常利益9,613千円・当期純利益6,454千円です。経常収益は2024年3月期が1,221,038千円、2025年3月期が1,216,278千円で、2025年3月期は経常損失3,608千円・当期純損失4,735千円でした。純資産額は2026年3月期末が226,642千円です(出典:株式会社テノ.ホールディングス 2026年10月5日公表資料)
譲受人は、所在地が福岡県福岡市中央区薬院3-2-23、事業内容が駆付けサービス事業、コールセンターBPO事業、リテールサポート事業、サービス付帯事業、資本金が1,200万円、設立年月日が2007年4月19日です。株主及び持ち株比率は、機密情報に該当し譲受人から開示を受けていないため非開示とされています(出典:株式会社テノ.ホールディングス 2026年10月5日公表資料)
売り手と譲受人の間に資本関係・人的関係・取引関係はありません。
開示資料は譲渡の理由について、売り手グループが保育・介護支援事業を主軸としており、対象会社が展開する保険事業とグループの中核事業との更なるシナジー創出および経営効率化の観点から見直しを行った結果、中核事業へ経営資源を集中させるとともに、保険事業とシナジーが創出される譲受人のもとで対象会社が事業展開を行うことが同社の今後の再成長にとっても最良であると判断したと記載しています。
今後の見通しとして、2026年12月期において個別決算上および連結決算上、関係会社株式売却益(特別利益)を計上する見込みであるが、現時点における金額は精査中と記載されています。
出典: 株式会社テノ.ホールディングス「連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」(2026年10月05日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
保育と介護を主軸にする会社が、保険の子会社を手放しました。本業に集中するためです。
売る理由を、相手のもとでのほうが再成長できるからだと書いています。
この会社の売上は十二億円ほどで、利益は数百万円から一千万円を行き来しています。
小さく回っている事業は、大きな会社の中では順番が後ろになります。投資が回ってきません。
中小企業でも同じことが起きます。複数の事業を持つと、どれかが手薄になります。
手薄なほうを、それを本業にする相手へ渡す。これが事業の選択と集中という言葉の中身です。
少額短期保険は免許が要る商売です。だから関係当局の承認を前提にすると書いてあります。
許認可のある会社を売るときは、役所の手続が終わるまで取引が確定しません。