ランドビジネスは2023年10月16日、株式会社サンクの全株式を取得することを取締役会で決議し、株式譲渡契約書を締結したと公表しました。取得により対象会社は100%子会社となります。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社ランドビジネス(8944・東証スタンダード)
譲渡(売り手)株式会社サンクの株主(個人1名が100%を保有)
譲渡対象株式会社サンク(婦人服の縫製)
所在地福島県福島市
手法株式譲渡(全株式を取得して100%子会社化)
対価非開示(開示資料は、相手先との守秘義務により非開示としたうえで、取得価額は直前事業年度末純資産の15%未満の額と記載)
日程2023年10月16日 取締役会決議・株式譲渡契約締結/2023年12月1日(予定) 株式取得実行

取得株式数は200株(議決権所有割合100%)で、取得前の議決権所有割合は0%です(出典:株式会社ランドビジネス 2023年10月16日公表資料)

対象会社は1985年11月30日設立、所在地は福島県福島市、資本金は10,000,000円、従業員数は23名で、婦人服の縫製を行っています。株式は個人1名が100%を保有していました(出典:株式会社ランドビジネス 2023年10月16日公表資料)

対象会社の令和4年11月期は売上高90,111千円、営業利益はマイナス10,368千円、経常利益はマイナス6,487千円、当期純利益はマイナス6,448千円、純資産40,747千円、総資産139,199千円です。令和2年11月期の売上高は119,882千円、令和3年11月期は104,582千円で、営業利益は令和3年11月期からマイナスに転じています(出典:株式会社ランドビジネス 2023年10月16日公表資料)

取得価額は非開示です。開示資料は、相手先との守秘義務によるものとしたうえで、取得価額は直前事業年度末純資産の15%未満の額であると記載しています(出典:株式会社ランドビジネス 2023年10月16日公表資料)

買い手は、2023年5月29日付で紳士服の縫製会社をグループ化しており、本年末に銀座に服飾専門店を開店予定で婦人服縫製事業への参入を検討していたこと、対象会社が多品種少量生産を得意としていることを理由に挙げています。個別および連結業績への影響は軽微で、業績予想の変更はないとしています。

出典: 株式会社ランドビジネス「株式会社サンクの株式取得(子会社化)のお知らせ」(2023年10月16日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

売上が下がり、営業段階では赤字が続いていた会社です。それでも全株式の買い手が付いています。損益だけで売れるかどうかは決まりません。

買い手が見ていたのは、少ない数で多くの種類を作れるという作り方そのものです。設備でも在庫でもなく、現場のやり方が評価されています。

買い手は同じ年に紳士服の縫製会社も買っており、そこへ婦人服を足す形です。買い手が何を集めているかが分かると、売り手は自分の位置づけを読めます。

従業員は二十数名です。縫製のように人の手が中心の事業では、働いている人がそのまま引き継ぐ対象になります。

価額は出していませんが、純資産の一定割合より小さいとだけ書いています。金額を伏せても、規模の見当は示せます。

契約から引き渡しまで一か月半ほど置いています。年末の開店に合わせた日程と読めます。

買い手は上場会社でも、取引そのものは小さい規模です。相手が上場会社だから大きい取引になる、とは限りません。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。