セグエグループは2023年10月19日、タイ王国でネットワークインテグレーション事業などを営むFirst One Systems Co., Ltd. の株式を取得して子会社化することを目的として、2023年10月17日開催の取締役会で意向表明書の提出を決定し、対象会社の承諾を得て独占交渉権を獲得したと公表しました。決定ではなく、交渉の開始です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | セグエグループ株式会社(3968・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | First One Systems Co., Ltd. の株主(個人6名。開示資料の持株比率は29.80%、21.67%、18.67%、その他個人3名で計29.87%) |
| 譲渡対象 | First One Systems Co., Ltd.(ネットワークインテグレーション事業、ネットワークセキュリティ事業、データセンター向けインテグレーション事業) |
| 所在地 | タイ王国 |
| 手法 | 株式取得(子会社化)を目的とした意向表明書の提出。開示資料は、本件意向表明書が法的拘束力を有しないこと、対象会社の承諾を得て独占交渉権を獲得したことを記載しています |
| 対価 | 開示資料に取得価額の記載なし(取得意向株式数は2,400,000株・議決権割合60%) |
| 日程 | 2023年10月17日 取締役会決議・意向表明書提出/2024年1月(目途) 株式譲渡契約締結/2024年12月期中を目処に取得 |
開示資料は、本件意向表明書が法的拘束力を有しないことを明記しています。
取得意向株式数は2,400,000株で、議決権割合は60%です。取得前の所有株式数は0株です(出典:セグエグループ株式会社 2023年10月19日公表資料)
対象会社は2005年6月15日設立、資本金は40,000,000THB(2023年4月)です。持株比率は個人3名が29.80%、21.67%、18.67%、その他個人3名が計29.87%と記載されています(出典:セグエグループ株式会社 2023年10月19日公表資料)
対象会社の2022年12月期は売上収益232,905千THB、税引前利益51,859千THB、当期純利益40,417千THB、純資産86,048千THB、総資産147,399千THBです。2020年12月期の売上収益は291,805千THB、2021年12月期は394,379千THBで、直近期は減収です。開示資料は1THB=4.12円(2023年10月18日時点)と注記しています(出典:セグエグループ株式会社 2023年10月19日公表資料)
日程は、意向表明書の提出が2023年10月17日、株式譲渡契約の締結が2024年1月を目途とされています。取得は2024年12月期中を目処としているため、今期の連結業績への影響は軽微としています。
買い手は、2024年までの中期計画でM&Aや海外進出の検討を取り組むテーマに掲げていることを記載しています。
出典: セグエグループ株式会社「First One Systems Co., Ltd.の株式取得(子会社化)に係る意向表明書提出に関するお知らせ」(2023年10月19日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
この開示は、買うと決めた知らせではありません。買いたいという意思を書面で出し、独占して話す権利を得た段階です。
法的拘束力がないと明記されています。意向表明は、条件を示して話を前に進めるための書面で、売買の約束ではありません。
六割の取得を考えています。全部ではなく過半を取る形は、売り手が経営に残る前提のときに選ばれます。
株主は六人の個人に分かれ、誰も三割に届きません。株主が分散している会社では、全員の足並みをそろえることが最初の仕事になります。
直近の期は売上が落ちています。それでも買い手が付くのは、その国にある事業基盤と人が目的だからです。
提出から契約の目途まで三か月近く置いています。海外の会社では、現地の調査と手続きに時間がかかります。
買い手は中期計画に「海外進出」を掲げていました。買い手が何を探しているかは、公表されている計画から読めることがあります。