りそなホールディングスは2023年11月8日、三菱HCキャピタル株式会社との間で、持分法適用関連会社であるディー・エフ・エル・リース株式会社および首都圏リース株式会社の株式追加取得に係る譲渡契約を締結し、2024年1月4日付(予定)で両社を連結子会社とすることを公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社りそなホールディングス(8308・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 三菱HCキャピタル株式会社(ディー・エフ・エル・リースの80.0%ほかを保有) |
| 譲渡対象 | ディー・エフ・エル・リース株式会社/首都圏リース株式会社(総合リース業(ディー・エフ・エル・リースはりそなグループを主要チャネルとする)) |
| 所在地 | 大阪市中央区/東京都千代田区 |
| 手法 | 株式の追加取得。持分法適用関連会社だった2社の株式を追加取得して議決権の100%とし、連結子会社とする。関係当局の許認可等が必要な事業については当該許認可取得を前提とする。取得後、両社は合併に向けて具体的な検討・協議を行う予定 |
| 対価 | ディー・エフ・エル・リースが約54億円、首都圏リースが約57億円。開示資料は、実行日までに剰余金の配当を行う予定であり、相手先宛の剰余金の配当の額は譲受価格の決定にあたり控除されると注記 |
| 日程 | 2023年11月8日 譲渡契約締結/2024年1月4日(予定) 両社を連結子会社とする |
ディー・エフ・エル・リースは、取得前の所有株式数が2,137,500株(議決権所有割合20.0%)、譲受株式数が8,550,000株で、取得後は10,687,500株(議決権所有割合100%)となります。譲受価格は約54億円です(出典:株式会社りそなホールディングス 2023年11月8日公表資料)
首都圏リースは、取得前の所有株式数が1,887,043株(議決権所有割合20.2%)、譲受株式数が6,586,500株で、取得後は8,473,543株となります。譲受価格は約57億円です(出典:株式会社りそなホールディングス 2023年11月8日公表資料)
開示資料は、実行日までに剰余金の配当を行う予定であり、相手先宛の剰余金の配当の額は譲受価格の決定にあたり控除されると注記しています。
ディー・エフ・エル・リースは1982年1月12日設立、所在地は大阪市中央区、資本金は3,700百万円で、りそなグループを主要チャネルとする総合リース業を行っています。2023年3月期は売上高17,919百万円、営業利益867百万円、当期純利益591百万円、純資産7,751百万円です(出典:株式会社りそなホールディングス 2023年11月8日公表資料)
株式追加取得後、両社は合併に向けて具体的な検討・協議を行っていく予定としています。関係当局の許認可等が必要な事業については、当該許認可取得を前提とすると注記されています。
買い手は、中期経営計画に基づきインオーガニック投資も含めた機能拡充に取り組んでおり、本件もその一環として実施するものと記載しています。当期連結業績への影響は軽微としています。
出典: 株式会社りそなホールディングス「ディー・エフ・エル・リース株式会社および首都圏リース株式会社の株式追加取得(連結子会社化)に関するお知らせ」(2023年11月08日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
二割を持っていた会社の残りを買い取って、全部にする形です。すでに中に入っている相手が、最後にまとめて取ることがあります。
引き渡しの前に配当を出し、その分を代金から引く約束が入っています。会社に残っている現金をどちらが取るかで、実質の値段が変わります。
中小企業の譲渡でも同じ論点があります。決算期をまたぐとき、直前の利益や現預金を売り手が配当で引き出すのか、価格に織り込むのか。先に決めておかないと最後に揉めます。
二社をまとめて取り、そのあと合併させる予定だと書かれています。買ったあとどう組み替えるかまで示す開示です。
許認可の取得が前提だと明記されています。免許や登録が要る業種では、役所の手続きが終わるまで完了しません。
売り手は大手のリース会社です。手放す側が、同じ業種の大きい会社であることもあります。