GENDAは2024年1月22日、株式会社シン・コーポレーションの株式の取得(連結子会社化)を公表しました。開示資料は、対象会社が全国45都道府県に372店舗(2023年12月末時点)を展開するカラオケボックスを運営していると記載しています(出典:株式会社GENDA 2024年1月22日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社GENDA(9166・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象会社の株主(持分比率は自己株式を除き個人1名が78.59%、その他法人が21.41%と記載) |
| 譲渡対象 | 株式会社シン・コーポレーション(カラオケ施設の運営等) |
| 所在地 | 東京都新宿区山吹町 |
| 手法 | 株式譲渡(自己株式を除く発行済株式数に対する所有割合78.59%を取得して連結子会社化) |
| 対価 | 取得価額は、買い手の直前事業年度の末日における連結純資産額の15%を上回る金額だが、当事者間の守秘義務契約に基づき非開示と記載。外部の専門家による株式価値評価及び法務・財務に関する調査の結果等を合理的に勘案のうえ、当事者間の協議を経て決定したと記載 |
| 日程 | 2024年1月22日 取締役会決議日・契約締結日/2024年2月1日(予定) 取引実行日 |
異動前の所有株式数は0株、取得株式数は5,109,000株、異動後は5,109,000株(自己株式を除く発行済株式数に対する所有割合78.59%)です。取得価額は、買い手の直前事業年度の末日における連結純資産額の15%を上回る金額だが当事者間の守秘義務契約に基づき非開示とされ、外部の専門家による株式価値評価及び法務・財務に関する調査の結果等を合理的に勘案のうえ当事者間の協議を経て決定したと記載されています(出典:株式会社GENDA 2024年1月22日公表資料)
対象会社は、所在地が東京都新宿区山吹町、事業内容がカラオケ施設の運営等、資本金が10百万円、設立年月日が1989年6月14日です。持分比率は自己株式を除き個人1名が78.59%、その他法人が21.41%と記載されています(出典:株式会社GENDA 2024年1月22日公表資料)
対象会社の純資産は2021年5月期△414百万円、2022年5月期△421百万円、2023年5月期△352百万円、総資産は同じ順に14,173百万円、13,627百万円、12,814百万円と記載されています(出典:株式会社GENDA 2024年1月22日公表資料)
対象会社の売上高は2021年5月期11,492百万円、2022年5月期11,549百万円、2023年5月期17,927百万円、営業利益または営業損失は同じ順に△2,715百万円、△1,223百万円、153百万円と記載されています(出典:株式会社GENDA 2024年1月22日公表資料)
日程は、取締役会決議日と契約締結日が2024年1月22日、取引実行日が2024年2月1日(予定)です。本件に伴う買い手グループの業績および財務状況に与える影響は軽微と見込むと記載されています。
出典: 株式会社GENDA「株式会社シン・コーポレーションの株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ」(2024年01月22日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
対象会社は三期とも純資産がマイナスです。債務超過でも、売買は成立します。
総資産は百億円を超えています。純資産との差が大きいので、何で資産を持っているかを見るところです。
売上は直前の期に大きく戻り、営業損益も赤字から黒字に転じています。純資産だけを見ると、この動きは見えません。
買う側が見ているのは、過去の累積ではなく、戻ってきた稼ぐ力ということになります。
全部ではなく、八割弱を取る形です。もとの株主が残るので、買ったあとも一緒に経営する前提になります。
値段は、連結純資産の一定割合を上回る大きさだと書きながら、金額は出していません。規模の程度だけを示す形です。
多店舗の商売は、賃貸借契約の数だけ引き継ぎが要ります。株式を買う形なら契約は会社に残りますが、支配権が変わるときの条項は確かめます。
決議・契約から実行まで十日です。段取りが先に固まっていたことが、この間隔に出ています。