フジプレアムは令和6年3月13日、株式会社東陽社製作所の株式を取得して子会社化すると公表しました。取得するのは22,933株で、取得後の議決権所有割合は100.0%となります。取得前の所有株式数は0株です。

開示された事実

譲受(買い手)フジプレアム株式会社(4237・東証スタンダード)
譲渡(売り手)東陽社製作所の株主(自己株式54.1%のほか、個人1名が45.9%を保有)
譲渡対象株式会社東陽社製作所(自動二輪車、自動四輪車及び汎用品の製造)
所在地埼玉県羽生市
手法株式譲渡(22,933株・議決権所有割合100.0%を取得して子会社化)
対価守秘義務履行のため非開示。取得価額の検討に際しては、公平性・妥当性を確保するため、外部機関が実施した財務・税務・法務・労務デューデリジェンスの結果を勘案して決定したと記載
日程令和6年3月13日 取締役会決議・契約締結/令和6年3月25日 株式譲渡実行

対象会社は、所在地が埼玉県羽生市大沼二丁目71番地、事業内容が自動二輪車、自動四輪車及び汎用品の製造、資本金が25百万円、設立年月日が昭和34年1月8日です。大株主及び持株比率は、自己株式が54.1%、個人1名が45.9%です。買い手との間に資本関係・人的関係・取引関係はありません(出典:フジプレアム株式会社 令和6年3月13日公表資料)

対象会社の経営成績は、令和5年6月期が売上高433百万円・営業利益33百万円です。売上高は令和3年6月期が508百万円、令和4年6月期が419百万円で、営業利益は52百万円、16百万円でした。財政状態は令和5年6月期末の純資産が731百万円、総資産が813百万円です(出典:フジプレアム株式会社 令和6年3月13日公表資料)

取得価額は守秘義務履行のため開示されていません。開示資料は、取得価額の検討に際しては公平性・妥当性を確保するため、外部機関が実施した財務・税務・法務・労務デューデリジェンスの結果を勘案して決定したと記載しています。

開示資料は対象会社について、昭和27年に創業し同年に本田技研工業株式会社との取引を開始してフューエルフィラーキャップの生産を開始したこと、その後日本における二輪車・四輪車業界の発展に伴い自動車部品を中心とした生産を継続し汎用部品生産にも幅を広げてきたこと、現在は本田技研工業のティア1としてオイルキャップを中心とした生産を行っていることを記載しています。

買い手については、貼合加工を主力事業としており、車載関連向け及びエレクトロニクス関連向けの受注が主となっていることが記載されています。環境住空間及びエンジニアリング部門では太陽電池等の電池加工ビジネス、自動化などに取り組んでいるとしています。

日程は、令和6年3月13日が取締役会決議日と契約締結日、令和6年3月25日が株式譲渡実行日です。対象会社は令和6年3月に連結子会社となる予定で、連結業績への取り込みは令和7年3月期第1四半期からとなると記載されています。

出典: フジプレアム株式会社「株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年03月13日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

この会社は、自分の株の半分以上を自分で持っていました。自己株式が五割四分です。

自己株式には議決権がありません。だから、個人が持つ四割六分で議決権の全部になります。

買い手は二万二千九百三十三株を取って、議決権の百%を持ちます。株数の百%ではありません。

中小企業でもこの形は珍しくありません。過去に相続や退職で株を会社が買い戻した結果です。

売るときは、発行済株式数ではなく議決権のある株数を数えます。そこを間違えると割合が狂います。

自己株式が多い会社は、一株あたりの価値が見た目より高くなります。分母が小さいからです。

対象会社は昭和二十七年の創業で、七十年以上同じ取引先と続けてきた会社です。

一社に寄った会社は、買い手から見れば切れたときの危険も一緒に引き受けることになります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。