オービーシステムは2024年3月15日、株式会社ヒューマン&テクノロジーの株式を取得して子会社化すると公表しました。取得するのは1,000株で、取得後の議決権所有割合は100%となります。取得前の所有株式数は0株です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社オービーシステム(5576・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | ヒューマン&テクノロジーの株主(個人1名が70.4%、ほか4名) |
| 譲渡対象 | 株式会社ヒューマン&テクノロジー(業務系システム開発、組み込み・制御系システム開発) |
| 所在地 | 北海道札幌市中央区 |
| 手法 | 株式譲渡(1,000株・議決権所有割合100%を取得して子会社化) |
| 対価 | 株式取得の相手先との協議により非開示。取得価額の検討に際しては外部専門家等における適切なデューデリジェンスを実施し、双方協議の上で妥当な価格を算出して決定したと記載 |
| 日程 | 2024年3月15日 取締役会決議・契約締結/2024年4月1日 株式譲渡実行(予定) |
対象会社は、所在地が北海道札幌市中央区北3条西7丁目1-1-3、事業内容が業務系システム開発および組み込み・制御系システム開発、資本金が10,000千円、設立年月日が2015年10月14日です。大株主及び持株比率は個人1名が70.4%、ほか4名です。買い手との間に資本関係・人的関係・取引関係はありません(出典:株式会社オービーシステム 2024年3月15日公表資料)
対象会社の経営成績は、2023年9月期が売上高242百万円・営業利益45百万円・当期純利益34百万円です。売上高は2021年9月期が182百万円、2022年9月期が201百万円、営業利益は26百万円、31百万円で、いずれも増加しています。財政状態は2023年9月期末の純資産が143百万円、総資産が181百万円です(出典:株式会社オービーシステム 2024年3月15日公表資料)
取得価額は株式取得の相手先との協議により非開示とされています。開示資料は、取得価額の検討に際しては外部専門家等における適切なデューデリジェンスを実施し、双方協議の上で妥当な価格を算出して決定したと記載しています。
開示資料は取得の理由について、買い手が2023年6月21日に東京証券取引所スタンダード市場に上場したこと、対象会社が2015年の創立以来、北海道に拠点を構えて顧客のシステム開発、構築及び運用に合わせた人材・サービスを提供し、特に組み込み・制御系システム開発に強みを発揮してきたことを挙げています。
買い手は、株式取得により顧客の多様化、人員やノウハウの共有等が期待でき、より効率的な運営が可能になると記載しています。
日程は、2024年3月15日が取締役会決議日と契約締結日、2024年4月1日が株式譲渡実行日(予定)です。対象会社は2025年3月期から連結子会社となり、買い手業績への影響は軽微となる見込みと記載されています。
出典: 株式会社オービーシステム「株式会社ヒューマン&テクノロジーの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年03月15日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
三期続けて売上と利益が増えている会社です。買い手から見ればいちばん買いやすい形です。
株主は五人で、いちばん多い人が七割です。残りの三割を四人が分けて持っています。
中小企業の譲渡では、株が分かれている会社が多くあります。全部を集めるのに手間がかかります。
一人でも売らないと言えば、百%は取れません。先に全員の意思をそろえておきます。
買い手は前の年に上場したばかりの会社です。上場で得た資金を使う段階に入っています。
買う側が上場してすぐのときは、最初の数件に慎重になります。実績として見られるからです。
対象会社は札幌にあり、買い手は大阪の会社です。離れた場所の会社を買う形です。
離れていると人の行き来が減ります。買ったあとに何を共通化するかを先に決めておきます。