SIGグループは2024年3月15日、同日開催の取締役会で、株式会社アクロホールディングスとの間で株式会社エイ・クリエイションの株式譲渡契約に関する基本合意書を締結することを決議したと公表しました。これは株式譲渡の決定ではなく基本合意の段階です。譲渡株式数は220株で、譲り受け後の議決権所有割合は100.0%となる予定です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | SIGグループ株式会社(4386・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社アクロホールディングス(対象会社の株式100.0%を保有。東京都中央区。IT企業グループの運営、バックオフィス支援) |
| 譲渡対象 | 株式会社エイ・クリエイション(システム開発、保守・運用) |
| 所在地 | 東京都豊島区 |
| 手法 | 株式譲渡契約に関する基本合意書の締結(220株・議決権所有割合100.0%を譲り受ける予定)。決定ではなく、協議の段階です。株式譲渡契約の締結は2024年12月(予定)、実行は2025年3月(予定) |
| 対価 | 未定(開示資料に「取得価額 未定」と記載) |
| 日程 | 2024年3月15日 取締役会決議・基本合意書締結/2024年12月 株式譲渡契約締結(予定)/2025年3月 株式譲渡実行(予定) |
開示資料は取得価額について「未定」と記載しています。株式譲渡契約の締結は2024年12月(予定)、株式譲渡実行は2025年3月(予定)とされており、基本合意から契約締結まで約9か月、実行まで約1年が見込まれています。
対象会社は、所在地が東京都豊島区西池袋三丁目1番15号、事業内容がシステム開発、保守・運用、資本金が30百万円、設立年月日が1990年4月23日です。大株主及び持株比率は株式会社アクロホールディングスが100.0%です。買い手との間に資本関係・人的関係・取引関係はありません(出典:SIGグループ株式会社 2024年3月15日公表資料)
対象会社の経営成績は、2023年12月期が売上高2,169百万円・営業利益62百万円・当期純利益44百万円です。売上高は2021年12月期が2,047百万円、2022年12月期が2,142百万円です。財政状態は2023年12月期末の純資産が378百万円、総資産が595百万円です(出典:SIGグループ株式会社 2024年3月15日公表資料)
開示資料は、対象会社の西日本事業が2024年1月1日付で株式会社アクロホールディングスの100%子会社に分割承継されたと注記し、上記の数値は分割前の合算の金額であると記載しています(出典:SIGグループ株式会社 2024年3月15日公表資料)
株式取得の相手先である株式会社アクロホールディングスは、所在地が東京都中央区日本橋本町四丁目8番15号、事業内容がIT企業グループの運営とバックオフィス支援です(2023年12月31日現在の記載)。
開示資料は背景について、買い手が2020年12月に設立30周年を迎え、次の10年を見据えて策定した長期ビジョンのもとで企業価値の向上に取り組んでおり、全国への拠点展開をさらに進めて営業、製造、保守、サービス事業の大幅な拡大を実現し、IT市場のニーズによりこたえられる企業へと前進していることを記載しています。対象会社の子会社化が実現した場合、2025年3月期末より連結子会社となると記載されています。
出典: SIGグループ株式会社「子会社等の異動を伴う株式譲渡契約に関する基本合意書締結のお知らせ」(2024年03月15日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
基本合意だけの段階で、値段は未定と書かれています。決まっていないことを決まっていないと書いています。
契約は九か月後、実行は一年後の予定です。長い時間を置く取引です。
この間に何をするかというと、調査と条件の詰めです。値段はその結果で決まります。
中小企業の譲渡でも、基本合意から実行まで数か月から一年かかることがあります。
その間に業績が動けば、値段の話は蒸し返されます。だから期間が長いほど条件の書き方が大事です。
もう一つ、この会社は直前に西日本の事業を別の会社へ移しています。売る前の切り分けです。
開示は、三年分の数字が切り分け前の合算だと注記しています。これから買う形とは違う数字です。
決算書を見るときは、その期間に組織が動いていないかを確かめます。動いていれば並べて比べられません。