SYSホールディングスは2024年3月21日、株式会社マリオンの株式を取得して子会社化すると公表しました。取得するのは177株で、取得後の所有割合は100.0%(自己株式を除く)となります。取得前の所有株式数は0株です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社SYSホールディングス(3988・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | マリオンの株主(個人4名が63.3%・13.0%・13.0%・10.7%を保有。自己株式を除く) |
| 譲渡対象 | 株式会社マリオン(コンピュータソフトウェアの開発・企画・設計) |
| 所在地 | 東京都豊島区(本店所在地は埼玉県川口市) |
| 手法 | 株式譲渡(177株・所有割合100.0%(自己株式を除く)を取得して子会社化) |
| 対価 | 売主個人の所得に関する情報となるため売主の希望により非公開。公平性・妥当性を確保するため、第三者機関によるディスカウント・キャッシュ・フロー法での評価等を基に決定したと記載。買い手の直前連結会計年度の末日における連結純資産の15%未満に該当すると記載 |
| 日程 | 2024年3月21日 取締役会決議・契約締結/2024年3月29日 株式譲渡実行(予定) |
対象会社は、所在地が東京都豊島区駒込三丁目5番5号(本店所在地は埼玉県川口市大字安行原2536番地11)、事業内容がコンピュータソフトウェアの開発・企画・設計、資本金が10,000千円、設立年月日が1998年8月21日です。大株主及び持株比率は個人4名が63.3%、13.0%、13.0%、10.7%です(自己株式を除く)(出典:株式会社SYSホールディングス 2024年3月21日公表資料)
対象会社の経営成績は、2023年7月期が売上高266,511千円・営業利益3,357千円・当期純利益5,024千円です。売上高は2021年7月期が263,317千円、2022年7月期が265,290千円で、3期ともほぼ横ばいです。財政状態は2023年7月期末の純資産が191,669千円、総資産が218,143千円です(出典:株式会社SYSホールディングス 2024年3月21日公表資料)
取得価額は、売主個人の所得に関する情報となるため売主の希望により非公開とされています。開示資料は、公平性・妥当性を確保するため第三者機関によるディスカウント・キャッシュ・フロー法での評価等を基に決定したと記載しています。
開示資料は、取得金額が買い手の直前連結会計年度の末日における連結純資産の15%未満に該当すると記載しています(出典:株式会社SYSホールディングス 2024年3月21日公表資料)
開示資料は取得の理由について、対象会社が1998年の創業以来25年にわたって情報インフラの構築やシステム開発事業を展開し、その技術力や長年築き上げてきた信頼関係から大手メーカー系顧客等との取引を継続してきたことを挙げています。買い手グループは総合情報サービス事業をより成長させるために規模の拡大が必要と考えており、営業連携や採用ノウハウの共有等の相乗効果を期待していると記載されています。
日程は、2024年3月21日が取締役会決議日と契約締結日、2024年3月29日が株式譲渡実行日(予定)です。2024年7月期の連結業績に与える影響は現時点では軽微と見込まれています。
出典: 株式会社SYSホールディングス「株式会社マリオンの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年03月21日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
値段を出さない理由が書かれています。売主個人の所得に関わる情報だからです。
株を売れば、その利益は個人の所得になります。金額が出れば、手取りも推し量られます。
中小企業のオーナーが気にするところです。いくらで売ったかを知られたくない、という希望です。
上場会社が買い手でも、売主が望めば値段を出さない扱いがあります。ここがその例です。
ただし、出さない代わりに別の説明が入ります。第三者の評価を基にした、連結純資産の一割五分未満。
読み手は金額を知らずに、おおよその上限と決め方だけを知ることになります。
対象会社の売上は三期とも二億六千万円台で、ほぼ動いていません。安定している会社です。
伸びていない会社でも買われます。買い手が欲しいのは、伸びではなく人と顧客のことがあります。