ハイブリッドテクノロジーズは2024年3月27日、Wur株式会社の株式を取得して子会社化すると公表しました。取得するのは31,000株で、議決権所有割合は100.0%となります。取得前の所有株式数は0株です。開示資料は、本件が適時開示基準には該当しないが有用な情報と判断して任意開示を行うものであると記載しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(4260・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | Wurの株主(個人1名が31,000株・100.0%を保有) |
| 譲渡対象 | Wur株式会社(インターネットサービスの企画・開発・運営) |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 手法 | 株式譲渡(31,000株・議決権所有割合100.0%を取得して子会社化)。ただし実行は2段階で、まず相手先保有株式の67%を取得し、残り33%の取得実行日は別途協議にて決定する。開示資料は、本件が適時開示基準には該当しないが有用な情報と判断して任意開示を行うと記載 |
| 対価 | 当事者間の秘密保持の合意に基づき非開示。適切なデューディリジェンスを実施の上、公正妥当と考えられる金額にて取得していると記載 |
| 日程 | 2024年3月27日 取締役会決議・株式譲渡契約締結/2024年4月1日 株式譲渡実行(予定・相手先保有株式の67%)/残り33%の取得実行日は別途協議にて決定 |
取得のスケジュールは2段階です。開示資料は、相手先保有株式の67%を2024年4月1日に取得し、将来的に100%を取得する予定であること、残り33%の取得実行日については別途協議にて決定することを記載しています(出典:株式会社ハイブリッドテクノロジーズ 2024年3月27日公表資料)
対象会社は、所在地が東京都渋谷区渋谷二丁目19番15号、事業内容がインターネットサービスの企画・開発・運営、資本金が3百万円、設立年月日が2019年2月6日です。大株主及び持株比率は個人1名が31,000株(100.0%)です。買い手との間に資本関係・人的関係・取引関係はありません(出典:株式会社ハイブリッドテクノロジーズ 2024年3月27日公表資料)
対象会社の経営成績は、2023年6月期が売上高77,673千円・営業損失127千円です。売上高は2021年6月期が14,702千円、2022年6月期が83,025千円で、営業利益は269千円、2,277千円でした。財政状態は2023年6月期末の純資産が6,300千円、総資産が54,589千円です(出典:株式会社ハイブリッドテクノロジーズ 2024年3月27日公表資料)
取得価額は当事者間の秘密保持の合意に基づき非開示とされています。開示資料は、適切なデューディリジェンスを実施の上、公正妥当と考えられる金額にて取得していると記載しています。
開示資料は取得の理由について、買い手が提供するサービスが顧客の上流工程を担う日本人のプロジェクトマネージャー、実装工程を担うベトナムのIT人材、日本に常駐して双方の橋渡し役となるベトナム人のブリッジエンジニアを柱に、顧客のプロダクト開発を一気通貫で行う体制を備えていることを挙げています。
今後の成長には、事業戦略やプロダクト構想のフェーズから顧客に入り込み、新規事業開発のパートナーとしてプロダクトの企画や最適なアーキテクチャーの提案を行うことで他社との差別化を図り、新規顧客の獲得を行うことが必要となっていると記載されています。
出典: 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ「Wur株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年03月27日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
契約では全株を取ると書き、実行はまず六割七分だけにしています。残りは後日です。
しかも残りの実行日は「別途協議にて決定」とあり、日付が決まっていません。
中小企業の譲渡でも、こういう形はあります。社長に残ってもらう間だけ株を残す段取りです。
危ないのは、残りの値段と期限が決まっていない場合です。あとで条件が変わります。
ここは値段も非開示なので、残り三割三分をいくらで買うのかも外からは分かりません。
売る側として同じ形を選ぶなら、残した株の値段と期限は契約に書いておきます。
書かなければ、買い手は急ぎません。残りを買わないまま年が過ぎることもあります。
対象会社の売上は二期で八千万円台に乗りましたが、直近は営業損失です。伸びは止まっています。