相鉄ホールディングスは2024年3月28日、株式会社トラストバンクが新設分割により設立する会社の株式を取得して子会社化すると公表しました。取得するのは200株(予定)で、議決権所有割合は100.0%となる予定です。取得前の所有株式数は0株です(出典:相鉄ホールディングス株式会社 2024年3月28日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 相鉄ホールディングス株式会社(9003・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社トラストバンク(新設分割により設立される会社の株式を100%保有する予定) |
| 譲渡対象 | 新設分割により設立される会社(名称・所在地・代表者はいずれも未定)(GX(グリーントランスフォーメーション)事業(地域発電事業、地域マイクログリッド事業、地域エネルギーマネジメント事業)) |
| 所在地 | 未定と記載 |
| 手法 | 新設分割で設立される会社の株式取得(200株・議決権所有割合100.0%を取得する予定)。対象会社は新設分割により設立される予定であるため、直近事業年度の財政状態及び経営成績はない |
| 対価 | 株式取得の相手方との守秘義務契約の観点から非開示。取得価格は第三者の評価結果等を参考に社内で検討し、相手方との交渉を経て決定したと記載 |
| 日程 | 2024年3月28日 取締役会決議・株式譲渡契約締結/2024年5月31日 会社分割による新設会社の設立日(予定)/2024年9月30日 株式取得完了(予定) |
対象会社は、名称・所在地・代表者がいずれも未定で、事業内容がGX(グリーントランスフォーメーション)事業(地域発電事業、地域マイクログリッド事業、地域エネルギーマネジメント事業)、資本金が10,000,000円(予定)、設立年月日が2024年5月31日(予定)です。大株主及び持株比率は株式会社トラストバンクが100%(予定)です(出典:相鉄ホールディングス株式会社 2024年3月28日公表資料)
開示資料は、対象会社が新設分割により設立される予定であるため直近事業年度の財政状態及び経営成績はないこと、未定事項は決定後速やかに知らせる予定であることを記載しています。
株式取得の相手先は株式会社トラストバンクで、所在地は東京都品川区上大崎三丁目1番1号です。買い手との間に記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はなく、関連当事者にも該当しません。
取得価格は株式取得の相手方との守秘義務契約の観点から非開示とされています。開示資料は、取得価格は第三者の評価結果等を参考に社内で検討し、相手方との交渉を経て決定したと記載しています。
開示資料は目的について、買い手グループが2024年2月に環境方針および環境ビジョンを策定し、2050年度におけるカーボンニュートラル達成を目指して脱炭素化に向けたアクションプランを掲げていること、これまで沿線における自社保有施設を活用した太陽光発電設備の開発・運営を進めてきたが、再生可能エネルギー事業の更なる強化を目指していることを挙げています。
日程は、2024年3月28日が取締役会決議日と株式譲渡契約締結日、2024年5月31日が会社分割による新設会社の設立日(予定)、2024年9月30日が株式取得完了日(予定)です。
出典: 相鉄ホールディングス株式会社「株式会社トラストバンクの新設分割会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年03月28日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
買う会社は、まだ存在しません。相手がこれから作る会社の株を、先に買う約束です。
名前も、所在地も、代表者も未定と書いてあります。決算書もありません。
中小企業の譲渡でも使える形です。会社の一部の事業だけを売りたいときの段取りです。
まず分割で新しい会社を作り、そこへ事業を移し、その会社の株を売ります。
こうすると、売らない事業や借金を元の会社に残せます。渡すものを選べるのが利点です。
買う側から見ると、決算書が無い会社を買うことになります。見るのは移る事業の数字です。
だから、どの資産と契約が移るのかを分割の計画に書き込みます。書き漏らすと移りません。
契約は三月で、会社ができるのが五月、株の受け渡しが九月です。半年かかる段取りです。