テノ.ホールディングスは2024年4月26日、連結子会社である株式会社フォルテが株式会社翠明の営む高齢者向け住宅・デイサービス事業を譲り受けると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | テノ.ホールディングス株式会社(7037・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社翠明(岡山市北区高松319番地1。サービス付き高齢者向け住宅の運営、デイサービスの運営) |
| 譲渡対象 | 株式会社翠明の営む高齢者向け住宅・デイサービス事業(サービス付き高齢者向け住宅の運営、デイサービスの運営) |
| 所在地 | 岡山市北区 |
| 手法 | 事業譲受。買い手の連結子会社である株式会社フォルテ(介護事業、高齢者向け住宅の運営事業)が譲り受ける。開示資料は、事業譲受日の簿価での譲受けを予定していると記載している。企業結合会計基準上の「取得」に該当する見込みで、正ののれんが発生する見込みとされている |
| 対価 | 譲受価額 208百万円。決済方法は事業譲受日に現金にて決済する予定 |
| 日程 | 開示資料の日程欄は、取締役会決議日・本契約締結日を2023年4月26日、事業譲受予定日を2023年5月1日(予定)と記載している(本開示は2024年4月26日付。年の表記は原本のまま引いている) |
譲受価額は208百万円で、決済方法は事業譲受日に現金にて決済する予定です。開示資料は、事業譲受日の簿価での譲受けを予定しており、金額に変更が生じた場合は速やかに知らせるとしています(出典:テノ.ホールディングス株式会社 2024年4月26日公表資料)
譲渡会社は所在地が岡山市北区高松319番地1、事業内容がサービス付き高齢者向け住宅の運営およびデイサービスの運営、資本金が100万円、設立が2016年3月1日です。譲り受ける子会社は事業内容が介護事業、高齢者向け住宅の運営事業、資本金が3百万円です。譲受け部門の経営成績として、売上高が37百万円および39百万円、営業損益が▲9百万円および▲11百万円と記載されています(出典:テノ.ホールディングス株式会社 2024年4月26日公表資料)
開示資料は目的について、買い手グループが経営理念の一つに「私たちは、女性のライフステージを応援します。」を掲げ、事業ドメイン(育児・家事・介護)に沿った新規事業開発を重要な成長戦略の一つと位置付けていることを記載しています。2019年12月の事業譲受を契機に介護事業(デイサービス)へ新規参入し、2022年1月に株式会社フォルテを子会社化、2024年4月には同社によるウェルファ株式会社(高齢者介護施設の運営)の子会社化を実施しており、本件は介護事業の更なる事業拡大を目的に実施するとされています。
会計処理について、開示資料は本事業の事業譲受が企業結合会計基準上の「取得」に該当する見込みであり、正ののれんが発生する見込みであるが現在精査中で金額は確定していないと記載しています。
なお、開示資料の日程欄は取締役会決議日・本契約締結日を2023年4月26日、事業譲受予定日を2023年5月1日(予定)と記載しています。本開示は2024年4月26日付のもので、ここでは原本の表記のまま引いています。
出典: テノ.ホールディングス株式会社「当社連結子会社による事業譲受に関するお知らせ」(2024年04月26日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
赤字の事業を、簿価で引き取る形です。資産の帳簿価額で買う、ということです。
それでも正ののれんが出ると書いてあります。帳簿を超えて払った部分があります。
介護の事業譲渡では、入居者と職員と許認可が中身になります。
施設を一から作れば、建物と人と認可に時間がかかります。
既にある事業を引き取れば、その三つが揃った状態で始められます。
中小企業の介護事業では、この形での譲渡が多くあります。
売る側は会社を残したまま、事業だけを渡せます。
買う側は、要らない資産や過去の負債を引き受けずに済みます。