チエルは2024年5月31日、トラストコミュニケーション株式会社の株式を取得して子会社化すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | チエル株式会社(3933・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (開示資料に個人株主として記載。当サイトの方針により氏名は再掲しない。対象会社の株式60株=100%を保有) |
| 譲渡対象 | トラストコミュニケーション株式会社(ICTインフラ・運用保守・AI/IoT/RPA・通信コンサル) |
| 所在地 | 沖縄県名護市 |
| 手法 | 株式取得(子会社化) |
| 対価 | 350百万円 |
| 日程 | 2024年5月31日 取締役会決議日/2024年6月10日 契約締結日・実行日(予定) |
取得株式数は60株、取得価額は350百万円です。取得前の議決権所有割合は―%、取得後は100%です(出典:チエル株式会社 2024年5月31日公表資料)
対象会社は所在地が沖縄県名護市豊原221-38みらい5号館-105、事業内容がICTインフラ・運用保守・AI/IoT/RPA・通信コンサル、資本金が10,600千円、設立が2011年4月1日です。経営成績は、売上高が587百万円、305百万円、855百万円、営業損益が39百万円、▲64百万円、21百万円、純資産が109百万円、44百万円、73百万円と記載されています(出典:チエル株式会社 2024年5月31日公表資料)
開示資料は目的について、買い手が学校教育ICT専業メーカーとして創業し、株式上場後は「学校教育」を中核としてグループ会社を増やし事業領域を広げてきたことを記載しています。対象会社は主に自治体・企業・大学等のネットワーク構築からAI/IoT/RPA、ICTソリューションと幅広いサービスを提供しているとされています。
開示資料は株式取得の理由として、対象会社が沖縄県の県北地域の自治体関連案件に強みを有しており買い手グループ会社との連携により製品・サービスの販売活動を進められると考えられること、対象会社がICTインフラ構築を得意領域とし事業を展開する要員を確保しており平均年齢も35歳と若く、業種業界に特化せず幅広い事業領域を担当できるエンジニアが多数在籍することを挙げています。
出典: チエル株式会社「トラストコミュニケーション株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年05月31日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売上が三期で上下に大きく振れています。半分近くまで落ちて、また三倍近くに戻る。
工事や構築の案件は、一件の大きさで年度の数字が動きます。
買い手はその振れを見たうえで、三億五千万円を出しています。
見ているのは数字ではなく、地域の自治体案件での位置と、技術者の層です。
平均年齢三十五歳と書いてあります。人の年齢構成まで理由に挙げています。
中小企業の譲渡でも、技術者の年齢と人数は評価の材料になります。
高齢化していれば、数年後に同じ仕事が回らなくなるからです。
若い技術者がいることは、決算書には出てこない価値です。