京浜急行電鉄は2024年6月27日、長野京急カントリークラブ事業を会社分割(簡易吸収分割)によりペイシャンスゴルフクラブ株式会社に承継させると公表しました。買い手および長野京急カントリークラブ株式会社を分割会社、ペイシャンスゴルフクラブ株式会社を承継会社とする吸収分割です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ペイシャンスゴルフクラブ株式会社(承継会社) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 京浜急行電鉄株式会社および長野京急カントリークラブ株式会社(分割会社) |
| 譲渡対象 | 長野京急カントリークラブ事業(ゴルフ場の運営事業ほか) |
| 所在地 | 長野県長野市 |
| 手法 | 会社分割(簡易吸収分割)。買い手および長野京急カントリークラブ株式会社を分割会社、ペイシャンスゴルフクラブ株式会社を承継会社とする吸収分割。開示資料は、分割会社である買い手において会社法第784条第3項に規定する簡易吸収分割に該当するため株主総会の承認を得ることなく行うと記載している |
| 対価 | 分割会社は本会社分割の対価として承継会社から金銭の交付を受ける予定。当該価額については契約上の守秘義務の観点から開示を差し控えるとされている |
| 日程 | 2024年6月27日 取締役会決議日・契約締結日/2024年9月1日 効力発生日(予定) |
分割会社は本会社分割の対価として承継会社から金銭の交付を受ける予定で、当該価額については契約上の守秘義務の観点から開示を差し控えるとされています。本会社分割により分割会社の資本金の額に増減はなく、新株予約権および新株予約権付社債に関する取扱いは該当事項がないと記載されています。
承継会社は所在地が長野県長野市北郷2016番327、事業内容がゴルフ場の運営事業ほか、資本金が10百万円、設立が2024年5月15日です。分割会社の一方は資本金が43,738百万円、設立が1948年6月1日で、事業内容が鉄道事業、不動産事業ほかです。経営成績として、営業利益が28,040百万円および47百万円、純資産が357,684百万円および172百万円と記載されています(出典:京浜急行電鉄株式会社 2024年6月27日公表資料)
開示資料は目的について、買い手が新型コロナウイルス感染症の影響による急激な事業環境の変化に対応することを最重要課題と位置づけ、本事業の継続可能性を検討した結果、本事業を会社分割により承継会社に承継することを決定したことを記載しています。
承継会社を承継先に選定するにあたっては、同社を含むグループがめざす新潟県妙高・長野県北信地方における開発取組みがもたらす効果により本事業および地域の将来発展にもより良い効果が期待できると考えられたことが重要な判断ポイントとなったとされています。
開示資料は、売上高の変動額が直前事業年度の売上高の3%未満と見込まれるため開示事項が限定されること、本会社分割が分割会社である買い手において会社法第784条第3項に規定する簡易吸収分割に該当するため株主総会の承認を得ることなく行うことを記載しています(出典:京浜急行電鉄株式会社 2024年6月27日公表資料)
出典: 京浜急行電鉄株式会社「会社分割(簡易吸収分割)による長野京急カントリークラブ事業の承継に関するお知らせ」(2024年06月27日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
大企業が、本業から離れたゴルフ場事業を手放す話です。
承継する会社は、この取引のために今年五月に設立されています。
受け皿を新しく作って、そこに事業を入れる形です。
対価は金銭で、分割会社が受け取ります。株主ではありません。
中小企業でも、採算の合わない事業を切り出して渡すことがあります。
会社ごと売るのではなく、事業だけを渡せば本体は残ります。
買い手は地域での開発計画と合うことを理由に挙げています。
同じ事業でも、誰に渡すかで続き方が変わります。