医療ヘルスケア領域のメドレーは2024年9月30日、株式会社オフショアの発行済株式の全てを取得し子会社化することを決議したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社メドレー(4480・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社オフショア(医療分野におけるパッケージシステム開発・導入・運用、及び関連付帯サービス、病院・生活者間におけるエンゲージメント支援等) |
| 所在地 | 兵庫県神戸市 |
| 手法 | 株式取得(1,340,050株・議決権所有割合100.0%を取得) |
| 対価 | 普通株式2,577,480,508円、アドバイザリー費用等(概算額)120百万円、合計(概算額)2,700百万円。開示資料に「実際の取得価額は、株式譲渡契約に定める株式取得実行時の価格調整を実施した金額となる予定」と記載 |
| 日程 | 2024年9月30日 取締役会決議・契約締結/2024年10月1日 株式譲渡実行予定 |
開示資料によれば、異動前の所有株式数は0株(議決権所有割合0.0%)、取得株式数は1,340,050株、異動後は1,340,050株(議決権所有割合100.0%)です。取得価額は普通株式が2,577,480,508円、アドバイザリー費用等の概算額が120百万円、合計の概算額が2,700百万円です。実際の取得価額は株式譲渡契約に定める株式取得実行時の価格調整を実施した金額となる予定で、価格調整の金額により最終的な取得価額は変動する可能性があると記載されています(出典:株式会社メドレー 2024年9月30日公表資料)。
日程は、取締役会決議日と契約締結日が2024年9月30日、株式譲渡実行日が2024年10月1日の予定です。対象会社は2001年5月設立、資本金25百万円で、取得前の株主はナイン・ステーツ・4投資事業有限責任組合が91.27%、その他個人株主等3名です。直近3期の売上高は2022年3月期が444百万円、2023年3月期が978百万円、2024年3月期が1,040百万円、営業利益は同順に107百万円、246百万円、277百万円です(出典:株式会社メドレー 2024年9月30日公表資料)。
対象会社は20年以上にわたり医療機関の課題解決や業務改革に向き合い、有床病院・診療所向けの予約システムおよび患者向けサービス統合管理アプリ等を展開しています。買い手は、自社の電子カルテとのクロスセルや、総合医療アプリ・女性向け体調管理アプリとのオンライン診療連携等の相乗効果を見込んだと説明しています。
中小企業の経営者は、どう読むか
株式の代金が一円単位まで書かれています。丸めた数字ではなく、算式で計算した結果がそのまま金額になっているということです。一株あたりの単価に株数を掛けた形だと、こうなります。
そのうえで、実際に払う額は実行のときの価格調整で変わると断っています。契約に書いた金額が最終の金額ではありません。何を基準に調整するのかは契約で決めるので、そこは価格そのものと同じくらい大事な条件です。
売り手の大半はファンドで、残りが個人株主です。ファンドは持分を現金に換えることを前提に持っているので、譲渡の話は進みやすくなります。ただ、少数の個人株主も全員が合意しないと全部は渡りません。
買い手が挙げた理由は、自社の商品と一緒に売れること、機能をつなげられることでした。同じ顧客に、隣の商品を足す形です。自社の顧客が買い手の商品も買いそうな相手かどうかは、買い手が最初に見るところです。