ホテル開発を手がける霞ヶ関キャピタルは2024年10月1日、連結子会社の fav hospitality group 株式会社が、ホテルの保有・運営を主な業務とする反田海運株式会社の株式を100%取得したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 霞ヶ関キャピタル株式会社(連結子会社の fav hospitality group 株式会社が取得)(3498・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 反田海運株式会社(宿泊、レストラン、各種宴会、婚礼、法要、ビアガーデン等) |
| 所在地 | 長崎県長崎市 |
| 手法 | 株式取得(出資持分の100%を取得) |
| 対価 | 非公表(開示資料に「守秘義務契約を締結しているため非開示」と記載) |
| 日程 | 2024年10月1日付で株式を取得(同日公表) |
開示資料によれば、異動前の出資比率は開示資料で「-」と記載され、取得する出資持分は100%、異動後は100%となります。取引価格は守秘義務契約を締結しているため非開示です。対象会社は1955年12月設立で、その他の情報は相手方との協議により非開示とされています。株式取得の相手先も守秘義務契約により公表を控えるとしています(出典:霞ヶ関キャピタル株式会社 2024年10月1日公表資料)。
対象会社は長崎県長崎市でホテルを保有・運営しており、宿泊のほかレストラン、宴会、婚礼、法要などを手がけています。
取得の背景として同社は、観光立国の実現や地域創生への貢献を目的に多人数向けのホテルブランドを全国で展開していること、子会社がホテル事業の拡大を企図したこと、対象会社が好立地にホテルを保有・運営しており本件はそれらを取得できる希少な機会であること、当該物件についてはリブランドを含むリノベーションなどにより価値の向上を図る予定であることを挙げています。
中小企業の経営者は、どう読むか
対象会社の名称に「海運」が入っていますが、実際に営んでいるのはホテルと宴会・婚礼です。社名と事業内容が離れている会社は珍しくありません。買い手は社名では探せないので、自社が何をしている会社なのかは、事業の実態で説明できるようにしておくことになります。
開示で価格も業績も非開示にしたうえで、売り手が誰かまで公表を控えています。相手が非上場で、買い手にとって金額が小さければ、ここまで守れるということです。地域で知られた宿では、売ったこと自体を伏せたいという希望が出ます。
買い手が理由に挙げたのは立地と、建物を取得できる機会そのものでした。宿泊業では、同じ場所に新しく建てることが難しいため、既にある建物と営業の権利に値打ちがつきます。設備が古くても、買い手が改装を前提にしていれば話は成り立ちます。
買い手は自社のブランドに付け替える前提でリノベーションを予定しています。屋号を残したいのであれば、それを条件として早い段階で伝えることになります。残すか付け替えるかは、買い手の事業計画で決まります。