和心は2024年10月31日、2024年10月16日の取締役会で株式会社WALAの株式を取得し子会社化することを決議し、同日基本合意書を締結したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社和心(9271・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社WALA(障害者B型雇用支援、農業(就労継続支援B型施設の運営)) |
| 所在地 | 神奈川県川崎市宮前区 |
| 手法 | 株式取得(基本合意書を締結。株式譲渡契約の締結と実行は2024年12月1日の予定) |
| 対価 | 非公表(開示資料に取得価額の記載なし) |
| 日程 | 取締役会決議 2024年10月16日/基本合意書締結 2024年10月31日/株式譲渡契約締結日・株式譲渡実行日 いずれも2024年12月1日 |
開示資料によれば、対象会社は2022年4月設立、資本金1,000千円で、神奈川県川崎市において障害者を応援する就労継続支援B型の施設を運営しています。取得価額の記載はありません。株式譲渡契約の締結日と譲渡実行日はいずれも2024年12月1日とされています(出典:株式会社和心 2024年10月31日公表資料)。
同社は対象会社をグループ化することにより、上場会社としての社会的責任として既存事業との相乗効果を生み出し、グループ全体の企業価値向上を目指すとしています。
本件による当期の連結業績への影響は軽微としています。
出典: 株式会社和心(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年10月31日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
設立から数年、資本金も百万円ほどの施設が、上場企業に引き継がれます。福祉の事業は規模が小さくても指定を受けて運営されており、その指定と利用者との関係が引き継ぎの対象になります。
買い手が理由に挙げたのは、既存事業との相乗効果と、上場会社としての社会的責任でした。収益だけでない理由で引き受ける買い手もいるということです。ただし理由が抽象的な場合、譲渡後に何をするつもりなのかは具体的に聞いておくことになります。
取締役会の決議から基本合意の締結まで半月ほど、そこから契約と実行までさらに一か月が置かれています。福祉の事業は指定を受けているため、運営主体が変わる際に自治体への届出が必要になります。日程は行政の手続きに合わせて決まります。
取得価額が開示されていません。買い手の規模に対して小さく、開示の基準に達しないためです。小規模な福祉事業の譲渡は、金額が公にならないまま進むのが通例です。