マーケティングリサーチのアスマークは2024年11月29日、株式会社販売促進研究所の全株式を取得し子会社化することを決定したと公表しました。取得株式数は39,800株で、取得後の議決権所有割合は100%となります。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社アスマーク(4197・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社販売促進研究所(マーケティングリサーチ・コンサルティング) |
| 所在地 | 東京都千代田区 |
| 手法 | 株式取得。発行済株式39,800株(議決権所有割合100%)を取得 |
| 対価 | 普通株式248百万円、アドバイザリー費用等(概算額)2百万円、合計(概算額)250百万円 |
| 日程 | 取締役会決議 2024年11月29日/契約締結・株式譲渡実行 2024年12月2日(予定) |
取得価額は普通株式248百万円、アドバイザリー費用等の概算額2百万円で、合計の概算額は250百万円です(出典:株式会社アスマーク 2024年11月29日公表資料)。
対象会社は資本金2,000万円で、売上高は290百万円、241百万円、248百万円、純資産は180百万円、148百万円、159百万円と推移しています(出典:株式会社アスマーク 2024年11月29日公表資料)。
取得の理由として買い手は、2023年12月4日に東京証券取引所スタンダード市場へ上場したと述べたうえで、質の高いリサーチノウハウと優れたリサーチ分析力を持つ人材を擁する対象会社との協業を通じて事業成長と競争力の強化を図るとしています。対象会社は長年の実績を通じて独自のリサーチアプローチを確立しており、その専門性と分析力は業界内でも高く評価されているとしています。
契約締結と株式譲渡実行はいずれも2024年12月2日を予定しています。開示資料は、本株式取得により買い手が2025年11月期より連結決算に移行する予定であると記載しています(出典:株式会社アスマーク 2024年11月29日公表資料)。
中小企業の経営者は、どう読むか
買い手は、この取得によって連結決算に移行すると書いています。つまり、それまで子会社を持っていなかった会社です。上場して間もない会社が、初めての買い手になることもあります。買い手候補を大企業だけに限って考える必要はありません。
対象会社の売上は二億円台で、三期で増えても減ってもいません。それでも二億五千万円の金額が付いています。評価されたのは規模ではなく、独自のリサーチの進め方と、それを担う人でした。
買い手が挙げているのは「人材を擁する」ことです。会社を引き継ぐというより、その人たちに来てもらうという性格が強い取引です。人が価値の中心にある会社では、譲渡のあとに人が残るかどうかが最大の論点になります。処遇をどうするかは早い段階で話す項目です。
取得価額とは別に、アドバイザリー費用等の概算額が並んで開示されています。金額の大きさに比べると小さい額ですが、代金以外に費用がかかることは変わりません。手元にいくら残るかは、そこまで引いた後の話です。
決議から三日後に契約と実行が予定されています。株主構成が単純で、必要な手続が少なければこの速さで動けます。日程を決めるのは金額の大小ではありません。