ガンホー・オンライン・エンターテイメントは2024年12月18日、ゲームコンテンツ制作会社である株式会社エイリムの株式を取得し100%子会社化することを決議し、同日、同社の親会社である株式会社gumiとの間で株式譲渡契約書を締結したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(3765・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社エイリム(デジタルコンテンツ配信サービスの企画、開発、制作、販売および保守) |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 手法 | 株式取得。親会社である株式会社gumiとの間で株式譲渡契約書を締結し、100%子会社化する |
| 対価 | 開示資料に取得価額の記載なし |
| 日程 | 取締役会決議・株式譲渡契約書の締結 2024年12月18日 |
対象会社は2013年3月設立、資本金100百万円で、デジタルコンテンツ配信サービスの企画・開発・制作・販売および保守、デジタルコンテンツの企画・制作・加工・販売、コンピュータソフトウェアの企画・開発・制作・販売を行っています(出典:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 2024年12月18日公表資料)。開示資料に取得価額の記載はありません。
取得の理由として買い手は、対象会社が面白いと感じてもらえるサービスを提供することにこだわりを持って取り組む開発会社であり、自社のモバイルタイトルにおいても制作実績があると説明しています。
自社グループがグローバル配信を見据えたゲーム開発に注力しており、今後の開発体制拡充のため子会社化することとしたとしています。
開示資料は、本件が今期の連結業績に与える影響は軽微であるとしています。
中小企業の経営者は、どう読むか
買い手は、この会社に自社のゲームの制作を任せていました。外注先を引き継いだ形です。仕事を出している相手は、相手の実力を一番よく知っている立場にあります。ふだんの取引関係は、買い手候補として近い位置にあります。
売り手は上場企業で、その子会社が渡されています。グループの中で位置づけが変わった会社が、その分野を伸ばしたい相手へ移る形です。会社を手放す理由は、後継者の不在だけではありません。
買い手が挙げている理由は、開発体制の拡充です。作りたいものはあるが、作る人が足りない。その穴を、作れる会社を迎えて埋めています。自社に技術者がいるなら、それを必要としている相手がいるかもしれません。
取得価額は開示されていません。上場企業同士の取引でも、金額が出ないことはあります。同業の事例から自社の金額を推し量ろうとしても、そもそも出ていない数字が多いということです。
評価されているのは「こだわりを持って取り組む開発会社」という仕事の質と、実際に一緒に仕事をした実績でした。数字ではないところが理由に書かれています。