リビングプラットフォームは2025年2月14日、取締役会において、2025年4月1日を効力発生日として、連結子会社の株式会社リビングプラットフォームケアを承継会社、株式会社エコを分割会社とする吸収分割を行い、エコが営む介護事業のうち高齢者グループホーム運営事業の一部を承継することを決議したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社リビングプラットフォーム(連結子会社の株式会社リビングプラットフォームケアが承継会社)(7091・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社エコが営む介護事業のうち高齢者グループホーム運営事業の一部(高齢者グループホームの運営) |
| 所在地 | 福島県(郡山市を中心) |
| 手法 | 会社分割(吸収分割。対価として承継会社が分割会社へ金銭を交付) |
| 対価 | 非公表(開示資料に「相手先の意向により非開示」と記載。対価は金銭を交付する予定) |
| 日程 | 役員会決議 2025年2月14日/吸収分割契約締結 2025年2月17日(予定)/株主総会決議 2025年3月25日(予定)/効力発生日 2025年4月1日(予定) |
開示資料によれば、吸収分割の対価として承継会社が分割会社に金銭を交付する予定ですが、金額は相手先の意向により非開示としています。本吸収分割による資本金の増減はなく、承継会社は効力発生日において対象事業に関して分割会社が有する資産・債務・契約その他の権利義務のうち、吸収分割契約書に定めるものを承継するとしています(出典:株式会社リビングプラットフォーム 2025年2月14日公表資料)。
分割会社は福島県内で長い業歴を持つ介護事業者で、2003年に1施設目を開設して以降、福島県郡山市を中心に複数の介護施設を展開しています。同社グループは連結子会社4社で全国10都道府県に介護施設92施設(認知症対応型共同生活介護事業所48施設・定員981名、有料老人ホーム等44施設・定員3,339名)を展開しています(出典:株式会社リビングプラットフォーム 2025年2月14日公表資料)。
吸収分割の目的として同社は、2023年に同じ分割会社から高齢者グループホーム7施設を承継していること、本件により福島県内での地域集中の戦略を強化し、東北地方でのシェア拡大を図る基盤とすることを挙げています。
中小企業の経営者は、どう読むか
同じ相手から、二度にわたって施設を引き継いでいます。一度に全部を渡すのではなく、施設を分けて段階的に譲るという形です。渡す側は運営を続けながら規模を縮めていけるので、従業員や入居者への影響をならしやすくなります。
会社ではなく事業を渡す吸収分割が選ばれており、しかも「事業の一部」と明記されています。どの施設を渡し、どの施設を残すかを分割契約で決められるのが、この方法の性質です。介護施設のように許可が施設ごとに紐づく事業では、この選び分けが実務上の意味を持ちます。
分割の日程には、契約の締結と効力発生のあいだに株主総会の決議が挟まっています。会社分割は株主総会の承認を要する手続きで、株式譲渡より段取りが多くなります。日程に余裕を見ておかないと、予定していた期日に間に合いません。
買い手は、すでに事業を営んでいる県で施設を増やしています。同じ地域に固めることで、人の配置や管理を効率よく回せるからです。自社の施設がどこにあるかによって、声をかけてくる相手が変わってきます。