ウイングアーク1stは2025年4月10日、ウイングアークNEX株式会社の全株式を取得し完全子会社化すると公表しました。対象会社は2025年6月30日に設立され、同日付で買い手が全株式を取得する予定です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ウイングアーク1st株式会社(4432・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社スマートバリュー(対象会社の株式を100.0%保有) |
| 譲渡対象 | ウイングアークNEX株式会社(デジタルガバメント事業) |
| 所在地 | 大阪府大阪市中央区 |
| 手法 | 株式取得(完全子会社化)。対象会社は2025年6月30日に設立され、同日付で買い手が全株式を取得する予定 |
| 対価 | 取得価額は対象会社の普通株式が2,300百万円、アドバイザリー費用等(概算額)が最大60百万円程度、合計(概算額)2,360百万円 |
| 日程 | 2025年4月10日 取締役会決議日/2025年4月10日 契約締結日/2025年6月30日(予定) 実行日 |
取得株式数は500株(議決権の数500個)で、取得前の議決権所有割合は0.0%、取得後は100.0%となります。取得価額は、対象会社の普通株式が2,300百万円、アドバイザリー費用等(概算額)が最大60百万円程度、合計(概算額)が2,360百万円です(出典:ウイングアーク1st株式会社 2025年4月10日公表資料)
対象会社は所在地が大阪府大阪市中央区道修町三丁目6番1号、事業内容がデジタルガバメント事業、資本金が100百万円、設立が2025年6月30日で、株主は株式会社スマートバリューが100.0%です(出典:ウイングアーク1st株式会社 2025年4月10日公表資料)
譲渡元の株式会社スマートバリューは事業内容がクラウドソリューション事業、資本金が1,044百万円(2024年12月末日現在)、純資産が2,158百万円(2024年6月期)です(出典:ウイングアーク1st株式会社 2025年4月10日公表資料)
開示資料は、総務省やデジタル庁主導のもとクラウドサービスの利用促進、業務効率の向上及び財政負担の軽減等を目的として2025年度末を目途に「自治体情報システムの標準化」が進められていること、自治体の人的な負担軽減を図りつつ住民サービスの向上を実現する「自治体DX」が今後成長が期待されている領域であることを記載しています。
開示資料は、買い手グループが公共・自治体関連市場を重要な市場と位置付け、2023年2月にスマートバリュー株式の取得、2024年5月に株式会社トライサーブの完全子会社化、2024年10月に自治体向け業務支援ソリューションのリリースを行ってきたことを記載しています。
出典: ウイングアーク1st株式会社「ウイングアークNEX株式会社の全株式の取得(完全子会社化)に関するお知らせ」(2025年04月10日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
買う会社は、まだ存在していません。六月末に設立予定です。
事業を切り出すための器を作り、その株を同時に渡す形です。
契約は四月に結び、設立と譲渡が同じ日に行われます。
中小企業でも、一つの事業だけを譲るときに同じ組み方をします。
売り手は会社を残し、事業だけを渡せます。
買い手は、要らない資産や過去の負債を引き継がずに済みます。
ただし分割の手続に二か月半かかっています。
許認可や取引先の契約が、そのまま移せるかも確かめる点です。
自治体が相手の事業では、入札の資格の扱いが論点になります。