ナックは2026年8月28日、同社を株式交換完全親会社、洋光(千葉県市原市)を株式交換完全子会社とする株式交換を決議し、同日付で株式交換契約を締結したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社ナック(9788・東証プライム)
譲渡(売り手)株式会社洋光の株主(株式交換によりナックの普通株式を受け取る側)
譲渡対象株式会社洋光(ダスキン加盟店の運営(千葉県を主要営業エリア))
所在地千葉県市原市
手法簡易株式交換(会社法第796条第2項)。ナックを株式交換完全親会社、洋光を株式交換完全子会社とする。ナック側は株主総会の承認を要せず、洋光側は臨時株主総会の決議で承認
対価洋光の株式1株に対してナックの普通株式879株を割当て交付。交付する株式数はナック普通株式351,600株(予定)。交換比率は第三者算定機関の算定結果とデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて決定
日程2026年8月28日 取締役会決議・契約締結/2026年10月1日 効力発生日(予定)

開示資料によれば、ナックは会社法第796条第2項の規定に基づき、株主総会の決議による承認を必要としない簡易株式交換の手続により本株式交換を行う予定です。洋光側は2026年8月28日に開催予定の臨時株主総会の決議により契約の承認を受けたうえで、2026年10月1日を効力発生日として行う予定とされています。

割当ての内容は、洋光の株式1株に対してナックの普通株式879株を割当て交付するもので、交付する株式数はナック普通株式351,600株(予定)です(出典:株式会社ナック 2026年8月28日公表資料)。

ナックは、祖業であるダスキン事業を中核事業の一つとし、50年以上にわたりダスキン加盟店として培ってきた営業基盤を強みとしていると記載しています。洋光は千葉県を主要営業エリアとしてダスキン加盟店を運営しており、グループ化により千葉県における事業基盤の強化と営業エリアの拡大を図るとしています。

開示資料によれば、本株式交換は、洋光の直前事業年度末日における純資産の額がナックの純資産額の10%未満、かつ洋光の直前事業年度の売上高がナックの売上高の3%未満であるため、開示事項及び内容を一部省略して開示されています。交換比率は、両社から独立した第三者算定機関に算定を依頼し、その算定結果とデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて決定したとされています(出典:株式会社ナック 2026年8月28日公表資料)。

出典: 株式会社ナック(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「簡易株式交換による株式会社洋光の完全子会社化に関するお知らせ」(2026年08月28日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

同じ看板で営業している加盟店どうしが一つになる形です。買い手は自分の営業エリアを広げたい、売り手は地域で築いた顧客基盤を持っている。重なりが無い場所どうしだから成り立ちます。

対価は現金ではなく、買い手の株式です。売り手の株主は、現金を受け取るかわりに上場会社の株主になります。手取りの考え方が現金の譲渡とはまったく違うので、税金の扱いも含めて先に確かめるところです。

買い手の側は、株主総会を開かずに済む簡易株式交換という手続をとっています。買い手にとって相対的に小さい相手なら、総会を省ける。段取りが軽くなるぶん、決まってから効力発生までが短くなります。

交換比率は、独立した第三者機関の算定と調査の結果をもとに決めたと書かれています。株を渡す取引では、比率そのものが価格です。誰がどう算定したかを残しておかないと、あとから説明できません。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。