アバールデータとテクノマセマティカルは2026年9月11日、アバールデータを株式交換完全親会社、テクノマセマティカルを株式交換完全子会社とする簡易株式交換契約を締結したと、両社がそれぞれ公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社アバールデータ(6918・東証スタンダード。1959年8月設立。株式交換完全親会社)(6918・東証スタンダード)
譲渡(売り手)株式会社テクノマセマティカルの株主(株式交換の対価として金銭を受け取る側)
譲渡対象株式会社テクノマセマティカル(3787・株式交換完全子会社)((開示資料ではアバールデータ側がFPGA技術を駆使したアナログ・画像処理・光通信関連モジュールの自社開発を行うと記載))
所在地日本
手法簡易株式交換。アバールデータを株式交換完全親会社、テクノマセマティカルを株式交換完全子会社とする。対価は金銭(会社法第768条第1項第2号)。テクノマセマティカルは上場廃止となる予定
対価基準時におけるテクノマセマティカルの株主に対し、その所有する株式1株につき690円の割合で金銭を交付する予定。テクノマセマティカルは効力発生日の前日までに開催する取締役会の決議により、基準時に保有する自己株式の全てを基準時の直前時に消却する予定
日程2026年9月11日 両社の取締役会決議・株式交換契約締結/2026年9月15日 臨時株主総会基準日公告(予定)/2026年9月30日 臨時株主総会基準日・最終売買日(予定)/2026年10月1日 上場廃止(予定)/2026年11月12日 テクノマセマティカルの臨時株主総会(予定)/2026年12月3日 株式交換の効力発生日(予定)

開示資料によれば、アバールデータは1959年8月に東京都渋谷区において東洋通信工業株式会社として設立され、1991年2月に東京証券取引所に株式を上場し、現在は東証スタンダード市場に上場しています。「超高速」をキーワードにFPGA技術を駆使したアナログ・画像処理・光通信関連モジュールの自社開発を行い、半導体製造装置関連を中心に自社製品と受託製品を両輪に事業を展開しているとされています(出典:株式会社アバールデータ 2026年9月11日公表資料)

割当ての内容は、会社法第768条第1項第2号の規定に基づき、アバールデータが発行済株式の全部を取得する時点の直前時(基準時)におけるテクノマセマティカルの株主に対し、その所有する株式1株につき690円の割合で金銭を交付する予定です。テクノマセマティカルは効力発生日の前日までに開催する取締役会の決議により、基準時に保有する自己株式の全てを基準時の直前時に消却する予定とされています(出典:株式会社アバールデータ 2026年9月11日公表資料)

日程は、両社の取締役会決議日および株式交換契約締結日が2026年9月11日、テクノマセマティカルの臨時株主総会基準日公告日が2026年9月15日の予定、臨時株主総会基準日および最終売買日が2026年9月30日の予定、上場廃止日が2026年10月1日の予定です(出典:株式会社アバールデータ 2026年9月11日公表資料)

出典: 株式会社アバールデータ(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「株式会社アバールデータと株式会社テクノマセマティカルとの株式交換契約の締結(簡易株式交換)に関するお知らせ」(2026年09月11日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

株式交換なのに、対価が現金です。親会社の株ではなく、お金を渡して株を集めています。

この形だと、売り手側の株主は親会社の株主になりません。お金を受け取って、関係が終わります。会社法は株式交換の対価に金銭も認めています。

中小企業の譲渡でも、同じ違いが効いてきます。対価が株なら、相手の会社の価値とともに自分の受け取るものが動きます。対価が現金なら、受け取った時点で確定します。

どちらが有利かは場合によります。ただ、確定させたいなら現金、伸びに乗りたいなら株。先にどちらを望むかを決めておくと、交渉の軸がぶれません。

税金の扱いも変わります。現金で受け取る場合は譲渡した年に課税されます。株で受け取る場合は要件を満たせば課税が先に延びることがあります。これは専門家に確認する論点です。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。