信越ポリマーは2026年9月25日、連結子会社であるSHIN-ETSU POLYMER SINGAPOREがPRESTIGE DYNAMICS INDUSTRIES Sdn.Bhd.(PDI社)の株式を取得して孫会社とすると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | SHIN-ETSU POLYMER SINGAPORE(信越ポリマーの連結子会社) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | PRESTIGE DYNAMICS INDUSTRIES Sdn.Bhd.の個人株主3名(個人名は掲載していません) |
| 譲渡対象 | PRESTIGE DYNAMICS INDUSTRIES Sdn.Bhd.(PDI社)(精密プラスチック製品と金型・治具等の製造・販売(自動車・電子部品・電動工具・医療関連等)) |
| 所在地 | マレーシア |
| 手法 | 株式取得(連結子会社による100%取得。信越ポリマーから見て孫会社化) |
| 対価 | 取得株式数2,000,000株、取得後の議決権所有割合100%。取得価額は株式譲渡契約の守秘義務により非開示 |
| 日程 | 2026年9月25日 取締役会決議/2026年10月1日 株式譲渡契約締結(予定)/2026年12月31日 株式譲渡実行(予定) |
開示資料によれば、同社グループは中期経営計画「Shin-Etsu Polymer Global & Growth 2029」において、グループの相乗効果が見込まれる領域における経営資源の投入とM&Aを推進することとしています。
PDI社はマレーシアを拠点に精密プラスチック製品と金型・治具等の製造・販売を展開しており、自動車・電子部品・電動工具・医療関連等の幅広い分野での実績を有しているとされています。PDI社の金型・治具等の設計・製作技術と、信越ポリマーの樹脂加工技術及び販売ネットワークを組み合わせることにより、製品開発力及び顧客対応力の強化、コスト競争力の向上と海外生産体制の強化に寄与すると判断したとしています。
取得株式数は2,000,000株で、取得後の議決権所有割合は100%です。取得価額は株式譲渡契約の守秘義務により非開示です。売り手は個人3名です(出典:信越ポリマー株式会社 2026年9月25日公表資料)
日程は、取締役会決議日が2026年9月25日、株式譲渡契約締結日が2026年10月1日の予定、株式譲渡実行日が2026年12月31日の予定です(出典:信越ポリマー株式会社 2026年9月25日公表資料)
中小企業の経営者は、どう読むか
取締役会で決めてから、契約が一週間後、実行がさらに三か月後です。海外の会社を買うときは、現地の手続が挟まります。
売り手は個人三名です。海外でも、オーナー経営の会社は同じ構図になります。全員の合意が揃って初めて動きます。
買い手が評価しているのは金型と治具の設計・製作技術です。図面と職人の腕が、そのまま価値になっています。
中小企業の譲渡でも同じです。設備よりも、それを使える人と蓄積された図面が評価されます。
技術を評価して買う相手は、その技術を持つ人が残ることを前提にしています。誰が残り、誰が辞めるのかを早い段階で伝えておきます。