ジェイックは2023年12月19日、株式会社エフィシエントの株式を取得して子会社化することを公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ジェイック(7073・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社エフィシエントの株主(個人3名・法人1社。44.29%・21.43%・18.57%・10.00%) |
| 譲渡対象 | 株式会社エフィシエント(システム開発事業) |
| 所在地 | 神奈川県横浜市西区 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権所有割合100%を取得して連結子会社化) |
| 対価 | 普通株式100,000千円、デューデリジェンス費用等(概算額)3,500千円、合計(概算額)103,500千円 |
| 日程 | 2023年12月19日 取締役会決議日・株式譲渡契約締結日/2024年2月1日(予定) 株式譲渡実行日 |
取得株式数は140株(議決権の数140個)で、異動前の所有株式数は0株(議決権所有割合0.0%)、異動後は140株(議決権所有割合100%)です。取得価額は普通株式100,000千円、デューデリジェンス費用等(概算額)3,500千円で、合計(概算額)は103,500千円です(出典:株式会社ジェイック 2023年12月19日公表資料)
開示資料は、取得価額について、対象会社の直前事業年度(2023年8月期)の経営成績及び財政状態の実績、今後5年間(2024年8月期〜2028年8月期)の事業計画、並びに実施したデューデリジェンスの結果を踏まえ、独立した第三者評価機関による株式価値算定を参考に相手先と協議のうえ決定しており、妥当な金額と判断していると注記しています。価値算定にあたってはDCF法を採用したとしています。
対象会社は2019年4月設立、所在地は神奈川県横浜市西区、資本金は700万円(2023年12月現在)で、システム開発事業を行っています。大株主および持株比率は個人が44.29%、法人1社が21.43%、個人が18.57%、10.00%と記載されています(出典:株式会社ジェイック 2023年12月19日公表資料)
対象会社の純資産は2021年8月期5,627千円、2022年8月期5,438千円、2023年8月期5,943千円と記載されています(出典:株式会社ジェイック 2023年12月19日公表資料)
開示資料は、買い手と対象会社の間にアプリやサービスの共同開発の取引関係があることを記載しています。日程は、取締役会決議日と株式譲渡契約締結日が2023年12月19日、株式譲渡実行日が2024年2月1日(予定)です。
出典: 株式会社ジェイック「株式会社エフィシエントの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2023年12月19日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
純資産が数百万円の会社に、一億円の値段が付いています。帳簿の金額とは別の尺度で評価されたということです。
開示資料は、値決めの材料として今後五年分の事業計画を挙げています。これから稼ぐ見込みが、値段の土台になっています。
だから中小企業の経営者にとって、計画を作れるかどうかは実務的に大きいところです。根拠のある見通しが示せないと、帳簿の数字から出発することになります。
計画は希望ではなく、過去の実績と結びついた形で作ります。買い手は調査でそこを確かめます。
もともと共同で開発する関係にあった相手です。付き合いがあると、中身の調査は早く終わります。
株主は四者で、筆頭でも四割強です。全部を渡すには全員の同意が必要になります。
調査の費用が代金とは別に、金額まで書かれています。買う側にも代金以外の支出があります。