SYSホールディングスは2024年1月19日、シー・アイ・システム株式会社の株式取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、対象会社が1987年の創業以来35年以上にわたって業務系システムの設計・開発・保守等の事業を展開し、大手メーカー系顧客等との取引を継続してきたと記載しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社SYSホールディングス(3988・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象会社の株主(個人2名。持株比率82.5%・17.5%) |
| 譲渡対象 | シー・アイ・システム株式会社(コンピュータソフトウェアの開発・販売・運用) |
| 所在地 | 三重県津市羽所町 |
| 手法 | 株式譲渡(所有割合100.0%を取得して子会社化) |
| 対価 | 取得価額は、売主個人の所得に関する情報となるため売主の希望により非公開。公平性・妥当性を確保するため第三者機関による収益還元法での評価等を基に決定したと記載。買い手の直前連結会計年度の末日における連結純資産の15%未満に該当すると記載 |
| 日程 | 2024年1月19日 取締役会決議・契約締結日/2024年2月1日(予定) 株式譲渡実行日 |
異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・所有割合0.0%)、取得株式数は160株(議決権の数160個)、異動後は160株(所有割合100.0%)です。取得価額は、売主個人の所得に関する情報となるため売主の希望により非公開とされ、公平性・妥当性を確保するため第三者機関による収益還元法での評価等を基に決定したと記載されています。あわせて、買い手の直前連結会計年度の末日における連結純資産の15%未満に該当すると記載されています(出典:株式会社SYSホールディングス 2024年1月19日公表資料)
対象会社は、所在地が三重県津市羽所町、事業内容がコンピュータソフトウェアの開発・販売・運用、資本金が10,000千円、設立年月日が1987年6月15日です。大株主及び持株比率は個人2名が82.5%・17.5%と記載されています(出典:株式会社SYSホールディングス 2024年1月19日公表資料)
対象会社の純資産は2021年3月期99,093千円、2022年3月期78,156千円、2023年3月期106,590千円、総資産は同じ順に162,769千円、134,876千円、170,606千円、売上高は82,856千円、82,359千円、126,806千円、営業利益は2,216千円、△5,422千円、29,092千円と記載されています(出典:株式会社SYSホールディングス 2024年1月19日公表資料)
買い手との資本関係・人的関係・取引関係は、いずれも該当事項がないと記載されています。
日程は、取締役会決議と契約締結日が2024年1月19日、株式譲渡実行日が2024年2月1日(予定)です。本件株式取得が2024年7月期の連結業績に与える影響は現時点において軽微と見込むが精査中と記載されています。
出典: 株式会社SYSホールディングス「シー・アイ・システム株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年01月19日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
値段を出さない理由として、売主個人の所得に関する情報だからと書かれています。個人が売り手の案件では、金額がそのまま所得の話になります。
そのかわり、第三者機関の収益還元法による評価を基にしたことを書いています。価格の決め方を説明する形です。
連結純資産の一定割合に満たないので開示の義務が軽い、という書き方もしています。出す義務の有無と、伝える価値は別だという判断です。
株主は二人で、八割と二割に分かれています。全部を動かすには二人の合意が揃う必要があります。
売上は二期横ばいで、三期目に伸びています。営業損益も赤字を挟んで戻っています。数期を並べて見る理由がここにあります。
受託のシステム開発は、人がいて初めて回る仕事です。買う側が見るのは、技術者が残るかどうかです。
創業から三十五年を超える会社です。古い会社には、登記や昔の契約の整理が残っていることがあります。
買い手は採用のノウハウを共有すると書いています。買ったあと何をするかが先に決まっている例です。