キムラタンは2024年1月29日、子会社の異動を伴う株式取得を公表しました。開示資料は、買い手グループが2022年2月の取締役会で事業ポートフォリオの転換としてアパレル事業の大幅縮小と不動産事業の拡大を決議しており、不動産事業の拡大として2022年4月1日付で収益物件を所有する会社の株式を取得してきたと記載しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | キムラタン株式会社(8107・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象会社の株主(個人1名。持株比率100.0%) |
| 譲渡対象 | 有限会社月光園(不動産賃貸業) |
| 所在地 | 静岡県伊豆の国市長岡 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権所有割合100.0%を取得して連結子会社化) |
| 対価 | 取得価額は普通株式1億84百万円、アドバイザリー費用等(概算額)12百万円、合計(概算額)1億96百万円 |
| 日程 | 2024年1月29日 取締役会決議日・契約締結日/2024年1月31日(予定) 株式譲渡実行日 |
異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・議決権所有割合0.0%)、取得株式数は3,000株(議決権の数3,000個)、異動後は3,000株(議決権所有割合100.0%)です。取得価額は普通株式1億84百万円、アドバイザリー費用等(概算額)12百万円、合計(概算額)1億96百万円です(出典:キムラタン株式会社 2024年1月29日公表資料)
対象会社は、所在地が静岡県伊豆の国市長岡、事業内容が不動産賃貸業、資本金が3百万円、設立年月日が1958年3月12日です。大株主及び持株比率は個人1名が100.0%と記載されています(出典:キムラタン株式会社 2024年1月29日公表資料)
対象会社の純資産は2020年12月期2百万円、2021年12月期21百万円、2022年12月期37百万円、総資産は同じ順に358百万円、318百万円、285百万円、売上高は77百万円、83百万円、77百万円、営業利益は0百万円、△0百万円、17百万円と記載されています(出典:キムラタン株式会社 2024年1月29日公表資料)
買い手との資本関係・人的関係・取引関係は、いずれも該当事項がないと記載されています。
日程は、取締役会決議日と契約締結日が2024年1月29日、株式譲渡実行日が2024年1月31日(予定)です。本件株式取得により2024年3月第4四半期の期首より対象会社は買い手の連結子会社となる予定と記載されています。
出典: キムラタン株式会社「子会社の異動を伴う株式取得に関するお知らせ」(2024年01月29日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
株主が一人だけの会社です。合意を集める相手が一人なので、手続きは最も軽い形になります。
買っているのは事業というより、不動産を持つ器です。会社ごと買う形と、物件を買う形で、税や手続きが変わります。
総資産が純資産よりずっと大きい作りです。借入れで物件を持っている形が、この差に出ています。
だから、引き継ぐ借入れをどうするかが論点になります。株式を買う形なら借入れも会社に残ります。
設立から六十年を超える会社です。古い会社の不動産は、登記や境界、賃貸借契約の整理が残っていることがあります。
有限会社のままの会社です。会社の形が古いままだと、株式の譲渡に定款の制限が付いていることがあります。
買い手は本業を縮小して、別の事業へ移している途中です。買う理由が、自社の立て直しの側にある例です。
決議から実行まで二日です。段取りが先に固まっていたことが、この間隔に出ています。