オープングループは2024年6月21日、オートロ株式会社の株式を取得して子会社化すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | オープングループ株式会社(6572・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | DNX Partners3号投資事業有限責任組合ほか(開示資料に個人株主の記載もある。当サイトの方針により氏名は再掲しない) |
| 譲渡対象 | オートロ株式会社(Web Auto Robot「AUTORO」の開発及び販売) |
| 所在地 | 東京都中央区 |
| 手法 | 子会社の異動を伴う株式取得 |
| 対価 | 600百万円 |
| 日程 | 2024年6月21日 取締役会決議日/2024年6月26日 契約締結日(予定)/2024年6月28日 実行日(予定) |
取得株式数は普通株式33,300株、取得価額は600百万円です。取得前の議決権所有割合は0%、取得後は100%です(出典:オープングループ株式会社 2024年6月21日公表資料)
対象会社は所在地が東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目13番7号、事業内容がWeb Auto Robot「AUTORO」の開発及び販売、資本金が30,404万円、設立が2014年11月6日です。経営成績は、売上高が152,784千円、219,566千円、269,329千円、営業損益が△150,693千円、△164,071千円、△126,846千円、純資産が262,568千円、96,824千円、△29,744千円と記載されています(出典:オープングループ株式会社 2024年6月21日公表資料)
開示資料は目的について、コロナ禍によるワークスタイルの変化や労働人口の不足課題を解消するためのDXの加速を主材料に買い手のビジネス領域における商談状況が堅調に推移していること、2024年6月1日より関連子会社を統合する体制になっていることを記載しています。
また、経済産業省の調査では今後のIT需要の拡大に加え労働人口そのものの減少、IT技術の進展による需要構造の変化により2030年には最大79万人のIT人財が不足すると予測されており、買い手においては顧客に対する提供価値の領域をさらに拡大し、非ITの方であっても使いこなしていただくための環境の構築と伴走を重要なテーマとして掲げて活動していることが記載されています。
対象会社については、クラウドで提供されるRPAソフトウェアとして成長を遂げていると記載されています。
出典: オープングループ株式会社「子会社の異動を伴う株式取得に関するお知らせ」(2024年06月21日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
債務超過の会社に六億円が付いています。純資産はマイナスです。
売上は三期で伸び続け、営業損失は直近で縮んでいます。
投資を先行させてきた会社の、赤字が縮み始めた時期です。
売り手にベンチャーキャピタルの組合が入っています。
ファンドは期限があるので、いつかは売ることになります。
中小企業でも、外部から出資を受けていれば同じ事情が生まれます。
出資を受けるときに、出口をどうするかを決めておくことになります。
決めていなければ、ファンドの期限が来たときに売らされる側になります。