いちごは2024年7月8日、私募リートである東祥東海リート投資法人の全投資口の取得と、資産運用会社である東祥アセットマネジメント株式会社の全株式の取得を公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | いちご株式会社(2337・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 東祥投資事業有限責任組合ほか6社(東祥東海リート投資法人の投資口)/株式会社東祥(東祥アセットマネジメント株式会社の株式) |
| 譲渡対象 | 東祥東海リート投資法人 および 東祥アセットマネジメント株式会社(投資運用等(投資法人)/不動産に関する管理、投資、運用(資産運用会社)) |
| 所在地 | 愛知県安城市・東京都千代田区 |
| 手法 | 私募リートの全投資口取得に伴う子会社の異動、および資産運用会社の全株式取得。開示資料は、投資口を現投資主である7社より合計100%取得すると記載している |
| 対価 | いずれも当事者間の守秘義務により非開示。開示資料は、投資口の取得価額が買い手の前期個別業績における純資産の15%以上に相当すること、譲渡価額・取得価額とも公正なプロセスを経て相手先との交渉により決定したことを記載している |
| 日程 | 2024年7月8日 東祥アセットマネジメントの契約締結日・東祥東海リートの契約締結予定日(東祥投資事業有限責任組合)/2024年7月31日まで 東祥東海リートの契約締結予定日(他6社)/2024年8月1日 引渡決済予定日(両方) |
取得するのは東祥東海リート投資法人の投資口101,000口(100%)と、東祥アセットマネジメント株式会社の株式6,000株(100%)です。取得価額はいずれも当事者間の守秘義務により非開示とされ、投資口の取得価額は買い手の前期個別業績における純資産の15%以上に相当すると記載されています。開示資料は、譲渡価額・取得価額とも公正なプロセスを経て相手先との交渉により決定したとしています(出典:いちご株式会社 2024年7月8日公表資料)
東祥東海リート投資法人は所在地が愛知県安城市三河安城町一丁目16番地5、事業内容が投資運用等、資本金が3億円(2024年3月31日時点)、設立が2019年12月で、大株主は株式会社東祥が100%です。経営成績は、営業利益が295百万円、260百万円、268百万円、純資産が10,338百万円、10,283百万円、10,258百万円と記載されています。東祥アセットマネジメント株式会社は所在地が東京都千代田区平河町一丁目6番15号、事業内容が不動産に関する管理、投資、運用、資本金が1,580百万円、設立が2018年2月5日です。経営成績は、売上高が148百万円、113百万円、112百万円、営業損益が42百万円、▲2百万円、▲69百万円と記載されています(出典:いちご株式会社 2024年7月8日公表資料)
開示資料は、投資口の取得が現投資主である7社より合計100%を取得するものであること、同投資法人が本取得時点で愛知県に所在するレジデンス24物件を保有する予定であること、資産運用会社の株式はその100%を株式会社東祥より取得することを記載しています(出典:いちご株式会社 2024年7月8日公表資料)
開示資料は目的について、買い手が長期VISIONに沿い「サステナブルインフラ企業」として事業展開を進めており、不動産の保有・運営のノウハウを軸にノンアセット事業によるストック収益の獲得機会を拡大し、アセットマネジメント事業の強化を推進していることを記載しています。
出典: いちご株式会社「私募リートの全投資口取得に伴う子会社の異動および資産運用会社の全株式取得に関するお知らせ」(2024年07月08日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
器と、その器を運用する会社を、同時に買っています。
リートは物件を持つ箱で、資産運用会社はその箱を動かす会社です。
片方だけ買っても、運用する人がいなければ回りません。
だから二つをまとめて取る。中小企業でも似た形があります。
不動産を持つ会社と、管理する会社を分けている例です。
買い手から見れば、両方そろって初めて事業として成り立ちます。
投資口は七社から集めています。一社ずつ契約することになります。
契約の締結日が「七月三十一日まで」と幅で書かれているのはそのためです。