中古車の買取・販売を全国展開する子会社を持つレダックスは2024年10月9日、取締役会において新興自動車株式会社の全株式を取得し、連結子会社とすることを決議したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社レダックス(7602・東証スタンダード)
譲渡対象新興自動車株式会社(乗用車の整備(車検整備・一般整備)、販売、レンタル(自動車整備指定工場))
所在地千葉県千葉市稲毛区
手法株式取得(個人株主から全株式を取得し連結子会社化)
対価43,126,330円(普通株式1株につき2,041円)
日程取締役会決議・契約締結 2024年10月9日/株式譲渡実行日 2024年10月11日(予定)

開示資料によれば、取得株式数は21,130株で議決権所有割合は100%、取得価額は43,126,330円(普通株式1株につき2,041円)です。対象会社は1963年1月設立、資本金100,000,000円で、株式は個人1名が100%保有しています。純資産は直近3期で126,545,346円の負債超過、124,595,848円の負債超過、126,859,254円の負債超過、売上高は79,415,808円、62,834,979円、67,732,925円、営業利益は2,201,568円、2,254,617円、71,947円の損失です(出典:株式会社レダックス 2024年10月9日公表資料)。

財務デューデリジェンスと法務デューデリジェンスをそれぞれ外部の会社と法律事務所が実施し、価格は査定価格を参考として決定していることを確認したと記載されています(出典:株式会社レダックス 2024年10月9日公表資料)。

取得の理由として同社は、連結子会社が千葉県内で中古車の販売センターを運営していること、対象会社が千葉市稲毛区の自動車整備指定工場として61年の歴史を持ち地元に密着した整備事業を行っていること、過去に大型販売センターが存在していたエリアの顧客層も呼び込める場所に所在することから相乗効果が期待できると判断したことを挙げています。

出典: 株式会社レダックス(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「子会社等の異動を伴う株式取得に関するお知らせ」(2024年10月09日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

純資産が負の状態が何年も続いている会社に、四千万円を超える値段がついています。債務超過だから価値がないということではありません。この会社の場合は、指定工場としての資格と、六十年続けてきた地元の顧客が評価されています。

自動車整備では、車検を自社で完結できる指定工場の資格が事業の前提になります。資格は新しく取るのに手間がかかるため、資格を持つ会社そのものが買い手にとっての参入口になります。許可や資格を持つ小規模な会社は、規模と無関係に候補になります。

財務と法務のデューデリジェンスをそれぞれ別の専門家が行い、価格は査定価格を参考にしたと開示されています。債務超過の会社では、どの債務をいくら引き継ぐのかが価格の中心になります。調べられて困ることを先に整理しておくほうが、話が早く進みます。

契約から譲渡の実行までが二日しかありません。株主が一人で、調査も済んでいれば手続きは短く終わります。時間がかかるのは相手探しと相互の確認で、書類の手続きそのものではありません。

買い手が挙げたのは、自社が過去に店を持っていた地域の顧客を呼び戻せる立地でした。同じ商圏で違う工程を担う会社どうしが組む形です。近隣の同業や関連業種は、現実的な相手になります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。