Webを活用した情報発信を手がけるインフォネットは2024年10月24日、取締役会において株式会社撮影ティブの株式を取得し、子会社化することを決議したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社インフォネット(4444・東証グロース)
譲渡対象株式会社撮影ティブ(ブランドコミュニケーション設計、写真・動画撮影、デザイン制作、コピー開発・記事制作、SNS戦略サポート)
所在地東京都渋谷区
手法株式取得(個人株主2名から全株式を取得し子会社化)
対価取得価額55,711千円、アドバイザリー費用等の概算額3,000千円、合計の概算額58,711千円
日程取締役会決議 2024年10月24日/株式譲渡契約締結日 2024年10月25日/株式譲渡実行日 2024年10月29日(予定)

開示資料によれば、取得株式数は普通株式200株で議決権所有割合は100%、取得価額は55,711千円、アドバイザリー費用等の概算額は3,000千円、合計の概算額は58,711千円です。対象会社は2021年9月設立、資本金200万円で、株式は個人2名がそれぞれ50%を保有しています。純資産は直近3期で1,937千円、3,067千円、3,531千円、売上高は54,640千円、80,214千円、81,220千円、営業利益は69千円、1,538千円、78千円の損失です(出典:株式会社インフォネット 2024年10月24日公表資料)。

開示資料には、対象会社の株主の1名が同社の社外取締役を務めていると記載されています(出典:株式会社インフォネット 2024年10月24日公表資料)。

取得の理由として同社は、対象会社がWeb・ECサイト・SNS・プレスリリースなど多岐にわたる情報発信ツールを用いたブランド価値の向上支援と、コミュニケーション設計・コンテンツ制作に強みを持つこと、本件により投資家向け・広報・採用の領域でブランドマーケティングの提供が強化され、総合的な情報発信の支援が可能になること、グループを横断した人材活用により制作効率と収益獲得能力を向上させることを期待していることを挙げています。

出典: 株式会社インフォネット(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式会社撮影ティブの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年10月24日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

設立から数年、資本金も少額、純資産も数百万円規模の会社に、五千万円を超える値段がついています。会社の大きさではなく、そこにいる人が作れるものと、その実績が評価された形です。小さく若い会社でも買い手はいます。

株主の一人が買い手の社外取締役を務めていると開示されています。関係のある相手との取引では、価格の決め方と決議の手続きを外から見て分かる形にしておく必要があります。身内同士だから安心、ではなく、身内同士だからこそ手続きが要ります。

株式が二人で半分ずつ分かれています。均等に持っている形は、意見が合っているうちは問題ありませんが、片方が売りたくないときに動けません。共同で創業した会社では、早い段階で出口の考え方を揃えておくことになります。

取締役会の決議から譲渡の実行まで一週間足らずです。相手も条件も決まっていれば、手続きそのものは短く終わります。M&Aに時間がかかるのは、その前の段階だということです。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。