デジタルマーケティングのエフ・コードは2024年11月5日、生成AIの活用コンサルティングとリスキリング研修プログラムを提供するSpinFlow Inc.の株式を取得することを公表しました。開示資料は英文で公表されています。持株比率は50.1%です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社エフ・コード(9211・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | SpinFlow Inc.(株式会社SpinFlow)(生成AIの活用コンサルティング、業務改善支援、リスキリング研修プログラム) |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 手法 | 株式取得。持株比率50.1%を取得 |
| 対価 | 譲渡価額約170百万円(持株比率50.1%)。買い手は投資回収期間を約3〜4年と見込むと記載。株式の取得資金について金融機関と交渉中であり、取得時は自己資金を使用する予定 |
| 日程 | 公表 2024年11月5日/譲渡予定日 2024年11月(予定) |
譲渡価額は約170百万円です。開示資料は、想定される年間営業利益を60〜80百万円とし、投資回収期間を約3〜4年と見込むと記載しています(出典:株式会社エフ・コード 2024年11月5日公表資料)。
対象会社の想定売上は約250百万円、純資産は取得時点で約100百万円とされています(出典:株式会社エフ・コード 2024年11月5日公表資料)。設立は2024年4月です。
開示資料は、株式の取得資金について金融機関と交渉中であるとしたうえで、取得時点では自己資金を使用する予定であると注記しています(出典:株式会社エフ・コード 2024年11月5日公表資料)。
対象会社の事業として、生成AIツールの選定、活用できる業務の抽出、ツール利用のコンサルティングが挙げられています。譲渡予定日は2024年11月とされています。
中小企業の経営者は、どう読むか
この資料には、買い手が何年で元を取るつもりかが書かれています。投資回収期間を約三年から四年と見込む、と。年間の営業利益の見込みと、払う金額を並べれば出てくる数字です。買い手はこの計算をしています。
つまり、自社の値段は「毎年いくら稼げるか」に強く結びついています。買い手が何年で回収できると考えるかが、そのまま金額の上限になります。利益を安定して説明できるかどうかが効くのは、このためです。
取得したのは五十・一パーセントです。過半数をわずかに超える水準で止めています。経営を握るには足りるが、全部は買わないという設計です。渡す側は、残りを持ち続けながら経営を任せる形になります。
設立は同じ年の四月で、公表は十一月です。設立から半年ほどの会社が、過半数を渡しています。会社の歴史の長さは、譲渡できるかどうかを決める条件ではありません。
買い手は、買収資金について金融機関と交渉中だが取得時点では自己資金を使う予定だと書いています。相手がどう資金を用意するのかは、実行までの確実性に関わります。売り手としても確かめておく項目です。