アミューズメント施設を運営するGENDAは2024年11月22日、株式会社ドラマを分割会社、自社子会社の株式会社GENDA GiGO Entertainmentを承継会社とする吸収分割により、対象会社が運営するアミューズメント施設運営事業の一部を承継することを決議したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社GENDA(子会社の株式会社GENDA GiGO Entertainmentが承継会社)(9166・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社ドラマ(アミューズメント施設運営事業の一部)(アミューズメント施設の運営) |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 手法 | 会社分割(吸収分割)。対象会社を分割会社、買い手の子会社を承継会社として、アミューズメント施設運営事業の一部(7店舗)を承継。対価は金銭 |
| 対価 | 非開示(守秘義務契約に基づき具体的な金額は非開示。当事者間で協議のうえ公正妥当な価格として合意と記載)。承継する資産の帳簿価格の合計は613百万円、承継対象の負債はなし |
| 日程 | 吸収分割契約の承認に係る取締役会決議・契約締結 2024年11月22日/株主総会決議 2025年1月下旬(予定)/吸収分割実行予定日(効力発生日) 2025年2月1日(予定) |
承継する事業の内容はアミューズメント施設運営事業の一部(アミューズメント施設7店舗)です。承継する資産は対象事業に属する固定資産及び流動資産のうち双方で合意したもので、帳簿価格の合計は613百万円、承継対象の負債はないと記載されています(出典:株式会社GENDA 2024年11月22日公表資料)。
分割対価として承継会社から分割会社に対して金銭を交付する予定で、具体的な金額は守秘義務契約に基づき非開示とされています。開示資料は、承継会社が交付する金銭の算定について当事者間で協議のうえ公正妥当な価格として合意していると記載しています(出典:株式会社GENDA 2024年11月22日公表資料)。
吸収分割は、2025年1月下旬開催予定の分割会社及び承継会社それぞれの臨時株主総会において関連議案が承認可決されることを条件として実行されます。吸収分割実行予定日(効力発生日)は2025年2月1日を予定しています(出典:株式会社GENDA 2024年11月22日公表資料)。
買い手グループの店舗数は2024年10月末時点で814店舗、うちアミューズメント施設は366店舗と記載されています(出典:株式会社GENDA 2024年11月22日公表資料)。開示資料は、本件が東京証券取引所が定める組織再編行為にかかる適時開示軽微基準の範囲内であり任意で開示するものであることから、一部事項について記載を省略しているとしています。
中小企業の経営者は、どう読むか
渡っているのは会社ではありません。店舗です。会社の中にある事業の一部だけを切り出して渡す形で、会社分割と呼ばれます。全部を手放すのではなく、一部の店舗や事業だけを引き継いでもらうという選択が現実にあるということです。
承継の対象に負債は入っていません。資産だけが移ります。会社ごと渡すと借入や保証も一緒に動きますが、事業だけを切り出す形なら、何を移して何を残すかを契約で決められます。どちらが自社に合うかは、残したいものが何かで変わります。
この形は、株主総会の承認を条件にしています。会社分割は会社法上の手続なので、株主の決議が必要です。契約の締結から効力発生まで二か月以上が置かれているのは、この手続のためです。株式を売る形より時間がかかります。
対価は金銭で、金額は非開示です。分割の対価として株式を交付する形もありますが、ここでは現金です。事業を渡す側は現金を受け取り、会社は残ります。会社を残したまま資金を得る手段としても使われます。
買い手は、この業界が上位でも国内シェアが五割程度で寡占化が進んでおらず、再編の余地があると書いています。同じ業界の中で買い集めている買い手がいるということです。自分の業界にそういう買い手がいるかどうかは、相談の前に知っておく価値があります。