ソフトウェアテストのSHIFTは2024年12月24日、株式会社インフラトップの教育事業・人材関連事業に係る株式を取得することを公表しました。取得株式数は200株で、取得後の議決権所有割合は100%となります。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社SHIFT(3697・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社インフラトップの教育事業・人材関連事業(吸収分割により承継する新会社の株式を取得)(プログラミング教育・人材関連サービス) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 吸収分割と株式取得の組み合わせ。対象事業を分割により切り出したうえで、その株式200株(議決権所有割合100%)を取得 |
| 対価 | 390,000,000円(第三者算定機関による株式価値の算定結果を勘案して決定) |
| 日程 | 取締役会決議・契約締結 2024年12月24日/吸収分割実行 2025年5月1日(予定) |
取得価額は390,000,000円です。開示資料は、取得価額について公平性・妥当性を確保するため第三者算定機関による株式価値の算定結果を勘案して決定したと記載しています(出典:株式会社SHIFT 2024年12月24日公表資料)。
取締役会決議と契約締結は2024年12月24日、吸収分割実行日は2025年5月1日を予定しています(出典:株式会社SHIFT 2024年12月24日公表資料)。
本件は、対象事業を吸収分割によって切り出したうえで株式を取得する形をとっています。
買い手と対象会社の間には、記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はないとされています。
中小企業の経営者は、どう読むか
会社を丸ごと買うのではなく、事業を切り出してから株式を取得する形です。買い手が欲しいのは会社の中の一部で、残りは元の会社に残ります。会社の中に複数の事業がある場合、渡す範囲を選べるということです。
分割の実行まで半年近くあります。事業を切り分けるには、契約・人・許認可・システムを一つずつ整理する作業が必要です。会社ごと株式を渡す形より、日程は長くなります。
取得価額は明示されており、三億九千万円です。第三者の算定結果を勘案して決めたと書かれています。金額を出す会社と出さない会社があり、どちらも制度上は成り立ちます。
買い手と対象会社にはもともと関係がありませんでした。取引のない相手から話が来ることもあるということです。相手を探す方法は、ふだんの取引先だけではありません。
自社の事業のうち一つだけを渡すという形は、中小企業でも取れます。本業を続けながら、別の事業だけを引き継いでもらうという選択です。会社を手放すかどうかの二択ではありません。