動物病院を運営するWOLVES HANDは2025年1月6日、安田動物病院の事業を譲り受けることを公表しました。相手方は個人です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社WOLVES HAND(194A・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 安田動物病院の事業(動物病院) |
| 所在地 | 兵庫県 |
| 手法 | 事業譲受。譲受資産は対象事業に係る棚卸資産・病院設備、譲受負債は営業債務を予定 |
| 対価 | 非開示(守秘義務契約に基づき非開示。社内で事業価値評価(DCF法等の手法によるもの)および法務・財務に関する調査を実施・検討し、相手方との協議を経て決定。現金決済を予定) |
| 日程 | 取締役会決議・契約締結・事業譲受実行 いずれも2025年1月6日 |
譲受資産は対象事業に係る棚卸資産・病院設備を予定しており、譲受負債は営業債務を予定していると記載されています(出典:株式会社WOLVES HAND 2025年1月6日公表資料)。
譲受価額は守秘義務契約に基づき非開示とされています。開示資料は、社内で事業価値評価(DCF法等の手法によるもの)および法務・財務に関する調査を実施・検討し、相手方との協議を経て決定したとし、現金決済を予定しているとしています(出典:株式会社WOLVES HAND 2025年1月6日公表資料)。
取締役会決議、契約締結、事業譲受実行はいずれも2025年1月6日の同日です(出典:株式会社WOLVES HAND 2025年1月6日公表資料)。
開示資料は、本件が企業結合会計上の「取得」に該当し、取得原価の配分及びのれん・無形固定資産の償却期間は精査中であるとしています。
出典: 株式会社WOLVES HAND(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「事業譲受に関するお知らせ」(2025年01月06日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
渡っているのは会社ではなく、事業です。譲り受ける資産として棚卸資産と病院設備、引き受ける負債として営業債務が挙げられています。何を移して何を残すかを一つずつ決める形です。個人で開業している場合、そもそも渡せる株式がないので、この形になります。
決議・契約・実行が同じ日です。個人事業の譲渡で、許認可の引き継ぎや株主の同意が必要なければ、この速さで動けます。日程を左右するのは金額の大小ではありません。
値段の付け方として、将来生み出す現金の見込みから評価する方法が使われています。個人で営んでいる小さな事業でも、この考え方で値段が付きます。過去の申告だけでなく、いまの患者数や単価を説明できるかどうかが効きます。
譲受価額は非開示です。個人が相手の場合、金額を出さない形が普通です。誰にいくらで渡したかを知られたくないという希望は、実務でよく出てきます。
買い手は同じ業種で店舗を増やしている会社です。同じ業界で買い集めている相手がいるなら、自分の事業にも引き合いがある可能性があります。