教育人材サービスのサクシードは2025年1月23日、株式会社みんがくの株式を取得することを公表しました。既存株主から200株を譲り受け、あわせて第三者割当により710株を取得し、取得後の議決権所有割合は53.2%となります(出典:株式会社サクシード 2025年1月23日公表資料)。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社サクシード(9256・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社みんがく(教育分野のIT・生成AIサービス) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 株式の譲受と第三者割当増資の引受けを組み合わせた取得。既存株主から200株を譲り受け、あわせて第三者割当により710株を取得して議決権所有割合53.2%とする |
| 対価 | 普通株式100,100千円(譲受22,000千円、第三者割当増資78,100千円)、アドバイザリー費用等(概算額)500千円、合計(概算額)100,600千円 |
| 日程 | 取締役会決議・契約締結 2025年1月23日/第三者割当増資引受日 2025年1月24日(予定)/株式譲渡実行 2025年4月1日(予定) |
取得価額は普通株式が100,100千円で、その内訳は譲受が22,000千円、第三者割当増資が78,100千円です。アドバイザリー費用等の概算額は500千円、合計の概算額は100,600千円です(出典:株式会社サクシード 2025年1月23日公表資料)。取得価額の検討に際しては第三者機関の評価を用いたと記載されています。
対象会社の売上高は4,193千円、22,699千円、20,853千円、営業利益は▲12,835千円、444千円、▲5,807千円、当期純利益は▲11,196千円、219千円、▲6,008千円です(出典:株式会社サクシード 2025年1月23日公表資料)。直近期は営業損失・当期純損失を計上しています。
相手方は個人株主です。買い手と当該個人との間に該当する関係はないとされています。
取得後の議決権所有割合は53.2%で、残りは従前の株主が保有します(出典:株式会社サクシード 2025年1月23日公表資料)。日程は、第三者割当増資の引受日が2025年1月24日(予定)、株式譲渡実行日が2025年4月1日(予定)と記載されています(出典:株式会社サクシード 2025年1月23日公表資料)。
中小企業の経営者は、どう読むか
この取引は、二つの方法を組み合わせています。既存株主から株式を買う分と、会社が新しく発行する株式を引き受ける分です。前者の代金は株主に入り、後者の代金は会社に入ります。会社に資金を入れながら、株主にも現金を渡す形です。
しかも金額の内訳を見ると、大きいほうは増資です。つまり、この取引で動いたお金の多くは会社の中に入っています。会社を成長させるための資金が必要で、かつ株主も一部を現金化したいという場合に、この組み合わせが使えます。
取得後の持分は五割を少し超える水準です。経営を握るには足りるが、全部は取らない設計です。渡した側は株主として残り、一緒に伸ばす前提になります。
対象会社は直近期が赤字です。売上も数千万円の規模です。それでも一億円の資金が入っています。赤字であることは、資本を受け入れられない理由にはなりません。これから伸びる見込みをどう説明できるかが効きます。
赤字の会社が会社を売るのではなく資本を入れてもらうという選択は、中小企業でも取れます。株式を手放して終わりにするのか、資金を入れて続けるのか。目的が違えば、選ぶ方法も変わります。