リビングプラットフォームは2025年3月12日、連結子会社の株式会社ナーサリープラットフォームが2025年3月1日付で株式会社リップルコミュニティの保育事業(小規模認可保育事業)の事業譲受を実施したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社リビングプラットフォーム(連結子会社の株式会社ナーサリープラットフォームが譲受)(7091・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社リップルコミュニティが運営する小規模認可保育事業1施設(小規模認可保育事業(定員19名・0歳〜2歳)) |
| 所在地 | さいたま市北区 |
| 手法 | 事業譲渡(保育事業1施設の運営事業を譲り受け) |
| 対価 | 非公表(開示資料に譲受価額の記載なし。企業結合会計基準上の「取得」に該当し正のれんが発生する見込みだが金額は未確定と記載) |
| 日程 | 事業譲渡契約締結日 2025年1月24日/事業譲受日 2025年3月1日(完了) |
開示資料によれば、譲り受けたのは小規模認可保育事業1施設の運営事業で、定員は19名(0歳から2歳)、譲受事業の直近年度の売上高は30百万円です。譲受事業に係る資産は僅少で、承継した負債はないとしています。本件は企業結合会計基準上の「取得」に該当する見込みで、正のれんが発生する見込みですが、現時点でのれんの金額は確定していないとしています(出典:株式会社リビングプラットフォーム 2025年3月12日公表資料)。
譲渡元は2018年3月設立、資本金2000万円で、事業コンサルティング、携帯ショップ運営、飯場業務の請負、イベント企画、展示会ブース請負、コールセンター請負、小規模認可保育事業を営んでいます(出典:株式会社リビングプラットフォーム 2025年3月12日公表資料)。
事業譲渡契約の締結日は2025年1月24日、事業の譲受日は2025年3月1日です。本件による当期の業績への影響は軽微としています。
中小企業の経営者は、どう読むか
譲渡元は保育のほかに携帯ショップ、コールセンター、イベントなど、性質の異なる事業をいくつも営んでいました。そのうち保育の一施設だけを渡しています。多角的に事業を営む会社が、専業の相手に一部を渡すという組み方です。
動いたのは会社ではなく事業で、しかも一施設です。承継した負債はないと明記されています。渡す範囲を契約で決められるのが事業譲渡の性質で、小さな単位でも取引が成立します。施設がひとつだけの事業者でも、承継の相手は見つかり得ます。
契約の締結からひと月あまりを経て譲受が完了しています。認可を受けた保育事業では、運営主体が変わる際に自治体の手続きが必要になります。日程は行政の手続きに合わせて決まるため、当事者の希望だけでは動きません。
開示に、のれんが発生する見込みで金額は未確定と書かれています。事業譲渡では、渡した資産の額を超えて支払われた分が買い手の帳簿にのれんとして残ります。買い手が価格の根拠をどう説明するかは、この扱いにも関わってきます。