インクジェット出力を中心とするセールスプロモーション事業を営むビーアンドピーは2026年8月3日、埼玉県戸田市で展示什器や販促什器の製造を行う紙器加工業の株式会社新和の全株式を個人株主から取得し、子会社化したと公表しました。決議、契約、実行はいずれも同日です。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社ビーアンドピー(7804・東証スタンダード)
譲渡対象株式会社新和(展示什器・販促什器などの製造を主とする紙器加工業)
所在地埼玉県戸田市
手法株式譲渡(個人株主から全株式を取得し、子会社化)
対価株式取得価額の総額(概算)197,300千円、仲介手数料等(概算)60,358千円
日程取締役会決議・契約締結・株式譲渡実行 2026年8月3日

開示資料によれば、新和は1980年設立、資本金10,000千円、従業員30名(2026年5月末時点)で、直近3期の売上高は1,037,774千円、1,030,977千円、899,381千円、営業利益は25,018千円、29,038千円、7,650千円です。株式取得価額の総額は概算197,300千円、仲介手数料等は概算60,358千円です(出典:株式会社ビーアンドピー 2026年8月3日公表資料および同日の補足説明資料)。

ビーアンドピーは取得の理由として、中期経営計画で「機能拡大」「領域拡大」を掲げていること、グループの企画・デザイン力と自社の印刷・販促物制作に、新和の販促什器・店頭ディスプレイ製造を組み合わせ、企画から量産までを一貫して提供する体制を作ることを挙げています。

出典: 株式会社ビーアンドピー(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式会社新和の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2026年08月03日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

創業者が全株式を持つ製造業が、川下の販促事業を持つ上場企業に譲渡された例です。買い手の理由は「自社に無い製造の機能を取り込む」ことで、加工技術と設備が価値の中心になっています。

取得価額に加えて仲介手数料等が開示されています。買い手が支払う仲介の費用が価額とは別に示される形は、仲介会社を通じた案件の一つの例として参考になります。

売上と利益が前期に落ち込んでいても、設備と技術の独自性が評価されています。業績の一時的な変動だけで承継の可能性を判断しない方がよい理由がここにあります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。