東京瓦斯は2026年8月31日、産業用需要家向けサービス事業の一部を会社分割の方法によって2027年4月1日に東京ガスエンジニアリングソリューションズへ承継させることを決定し、同社との間で吸収分割契約を締結したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(承継会社。東京ガスの100%子会社) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (100%子会社へ事業を承継させる会社分割のため、社外の売り手は存在しない。分割会社は東京瓦斯株式会社) |
| 譲渡対象 | 東京ガスの産業用需要家向けサービス事業の一部(デジタル・見える化領域事業、水領域事業、ユーティリティ領域事業、コージェネレーションサービス領域事業。一部に除外あり)(産業用需要家向けサービス) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 吸収分割。東京瓦斯を分割会社、東京ガスエンジニアリングソリューションズを承継会社とする。東京瓦斯については会社法第784条第2項に基づく簡易吸収分割、承継会社については会社法第796条第1項に基づく略式吸収分割のため、いずれも株主総会の承認を省略 |
| 対価 | 分割対象事業の売上高は166百万円で、東京瓦斯単体の売上高2,072,759百万円に対する比率は0.008%(2026年3月期実績)。分割する資産は固定資産258百万円ほか(2026年3月31日現在) |
| 日程 | 2026年8月31日 吸収分割決議・吸収分割契約締結/2027年4月1日 効力発生(予定) |
開示資料によれば、この事業を承継させて同社のソリューション事業と一体的に運営することで、新規顧客との接点拡大およびソリューション提案機会の創出を図り、ソリューション事業の全国展開を加速させるためとされています。
分割する事業は、デジタル・見える化領域事業、水領域事業(汚泥返送制御および冷却塔制御に関するものを除く)、ユーティリティ領域事業(圧縮エアおよびLNG受入設備に関するサービス等を除く)、コージェネレーションサービス領域事業です。分割対象事業の売上高は166百万円で、東京瓦斯単体の売上高2,072,759百万円に対する比率は0.008%です(2026年3月期実績)(出典:東京瓦斯株式会社 2026年8月31日公表資料)
東京瓦斯については会社法第784条第2項に基づく簡易吸収分割、東京ガスエンジニアリングソリューションズについては会社法第796条第1項に基づく略式吸収分割に該当するため、いずれも株主総会の承認を省略します。100%子会社へ事業を承継させる会社分割であるため、開示事項・内容の一部を省略して開示されています(出典:東京瓦斯株式会社 2026年8月31日公表資料)
中小企業の経営者は、どう読むか
事業の一部だけを、子会社へ移しています。全部ではありません。しかも、移す範囲から一部のサービスを明示して除いています。
ここが会社分割の使いどころです。どこまでを移すかを、契約で線引きできます。同じ領域の事業でも、特定のサービスだけ残せます。
中小企業でも、複数の事業を持つ会社が一つだけを譲るときに同じ形をとります。移すものと残すものを一覧にして、契約に書き込む。曖昧にすると、あとでどちらのものか分からない資産が出ます。
線引きで迷いやすいのは、両方の事業で使っている設備・システム・人です。誰がどちらに移るのかを、譲渡の前に決めておきます。